Reikaの徒然草(改)

つれづれなるままに…ヅカ感想メインのブログ。ヅカ以外のことも語るよ。

萌えが過ぎると止めどがなくなるんだね -ONCE UPON A TIME IN AMERICA 感想2-

はい、下手なこと書くとまた長々になりそうなんでそのまま行きます(笑)。
 
だいもん@ヌードルス
個人的にこのだいもん好きですねー。大好物。貫一郎さんなだいもんとどちらが、っていうくらい好きかも。
いや、ヌードルスというキャラクタ自体は、デボラへの気持ちの曲がりっぷりというか、歪みっぷりはヤバいと思うし、や、好きな女を口説くときにその女の神経逆撫でするようなこと言ってどうするよ、とか、そもそも夢を見すぎだろ、子供のころの夢を愛惜しているだけでデボラのどこも愛しとらんだろ(笑)っていうところとか、ツッコミどころだらけなんですけど(笑)。でも「バラと王冠」とか「真夜中にひとり」とかでの狂おしい愛は、なんだかとても胸をかきむしられるんですよねー。って、太田先生の曲の上手さとだいもんの歌唱力の賜物かww
なんだろ、同じ無神経男でもラヴィックの無神経さは腹が立つというのに、ヌードルスには腹が立たないのはだいもんの被虐性?ww
個人的に好きなのは壮年期のヌードルス。いや、ガキンチョの美貌は早晩見飽きるけど、渋い大人は大好き(永遠の美少年はまた別)。枯れたオジンが魅力的に見えるのはさすがだいもんのキャリアのなせる業、といったところ。
派手にドラマを動かしていくのは違うキャラクターたちで、どちらかというとヌードルスは対デボラ以外はそれほど能動的ではないというか、ヅカの主人公にありがち巻き込まれ体質というかで、気づけばすべてが散々な結果に終わっていたっていう(←酷い要約)ドラマの作られ方なんですけど、だいもんが、どこが主役、俺が主役と、物語の力点を自分に持ってきてくれるので、スッキリと見渡せました。
 
まあやちゃん@デボラ
前回の感想だとマク×ヌド話とかジミ×マク話とか、とりあえずマックスの話しかしていなかったので、デボラもキャロルのことも全然触れていなかったですが、こちらの女性陣もものすごく興味深いです。キャロルは萌えだし、デボラの存在は本当に興味深い。
デボラの役回り自体はシンプルなもので、悪い男がその存在に焦がれ、安らぎと癒しを求める清浄の光。平たく言えば、不良の番長が片想いするお嬢様とか生徒会長とか(←え)。極論化するとバッディとグッディみたいな間柄になるわけですが(←)、実社会で生きる人間であるところのデボラはそう簡単に一筋縄ではいかないわけで。とは言いつつも、デボラの清浄さはこの作品の中ではかなり異質。
この作品はダークサイドで生きる人間が半数、ダークサイドの人間ではないけれどキャロルのように染まってしまったり清濁併せ呑んで生きている人間が残りの半数近く、といった構成でできているこの物語において、デボラはどこまでも清浄。女優という仕事柄、枕やその他諸々飲み込まなければならない暗部も多くあったろうに、彼女はせいぜい禁酒法時代において付き合いで多少酒を嗜む程度の悪にしか染まらない。おそらくその清浄さに、生まれついてダークサイドで生きてきたヌードルスやマックスは癒やされ、その光に焦がれていたのではないかと。まあやちゃんのキャラ、特に歌声がそのデボラの清浄さに合っていると思います。
まあやちゃんの歌声ってある種の強さを持っていて、人をひれ伏させるんですね。それが例えばファントムの「My true love」なんかには上手く生きているなぁって思うんですけど、今回のワンスはそれ以上に上手く生きてました。ヌードルスたちを焦れさせるデボラの清浄の光の部分と、その清浄さ故にヌードルスたちを痛めつけ、追い詰める光ゆえの毒の部分と。日常生活にもいると思うんですよ、確かに言っていることはとてつもなく正しい強い人。自分が正しいことに揺らぎない誇りを持ち、それ故にとんでもなく強い。だから自分の言ったこと・行ったことで周りの人間がどれだけ傷つけられ、へし折られたかなんてことも気づかない(まあやちゃん本人がどうこうじゃないよ。デボラというキャラクターの話ね。)。
場合によっては死に追い込まれた人間もいるかも知れないけれどその人には預かり知らぬこと、あるいは気づいていてもそれはその死んだ人間が弱すぎるんだ、で片付けてしまう。それこそピースフルプラネットがはぐれものをはじき出すように(だめだ、どうしてもBADDY脳)。人の心の正しさというのが時として凶器となりうるのがよくわかりました。特に阿片窟のシーンは、多分どの幻影よりもデボラの幻影、彼女の歌声がヌードルスを痛めつけていたんだろうなぁ…。
そんなデボラも恋人の裏切り、世間の冷たい反応もあり、ただただがむしゃらに努力すればなんとかなるわけではないことを知って、清濁併せ呑まなければならないことを知ったんだと思う。その点、宝塚版でデボラ側の事情も描写があったのは今回良いアレンジではないかと。この大人にならざるを得なかったシーンは泣かされたなぁ。壬生義士伝とかと違ってあまりさめざめ泣くような物語ではなかったけど、このシーンの大人になって何かを失ってしまったデボラは泣かされるシーンでした。
結局なんのかんのヌードルスもデボラも少年・少女のまま大人になってしまった、その点では似た者同士で、それ故惹かれ合いもしたんだろうけど、結ばれる二人ではなかったんだと思う。
 
さきな@マックス
やーなんかもう感想1でマックスについてさんざっぱら語り尽くした気がするので今更な気もするんですけど(笑)っていうかキャリエールからこっち、ほんとさきなの芝居に惚れ込みすぎてて、いっつも芝居はさきな視点でしか物語を見られなくなってるんですけど、これは恋なんでしょうかね(←)このさきな好きですー。やーマックスは自分の彼氏じゃやだけど、でもあの背中を後ろから抱きしめたいかも(←)
大好きなのは「憎みきれないアメリカ」でヌードルスに説き伏せられているのを、ちょっと小馬鹿にしたような表情で眺めながらおもむろにガバっと脚をおっぴろげてソファに座るところですね。ブルーレイも千秋楽も映像にならなくて悲しい。(あとフィナーレの脚をおっぴろげて大階段に座るところが映像だときれいに映ってなくてこれも悲しー)
 
あーさ@キャロル
やーもうこれは語り始めるとこの一記事じゃ絶対に収まらなくなると思うんですが(笑)さきあさの絡みはずーっと欲しかったんですよねー組替えしてから。でも組替え早々は「あの」ネモ船長だったし(笑)、「ひかりふる」はあさだい、「SV」はなぎあさ、ほかもあまりそーゆー絡みなくって、「壬生義士伝」「〜黄金の翼よ」とか思いっきりまたあさだいだったりするから、もう全然絡みなくっておねーさん悲しかったよ〜(笑)
なんかそうしたら今度は思いっきり絡み、それも情婦役(大歓喜)ゆ、夢じゃないよね?(ほっぺつまみぃ)(あ、痛い)一度カップコンビを組んだ相手に対する愛が重いことに定評のある朝美絢さんなので、まぁイチャイチャっぷりも、マックスを見つめ揺らぐ瞳もたまらないのなんのって…東京の初日近くですでに愛情が重かったので、BADDYのバディスイのイチャつきが回数追うごとにひどくなったように、マクキャロの愛情が強くなっていく様を見たかったんだけどなー。
個人的に好きなのは、マイアミのシーンで地元の男に絡まれてるのをマックスが追っ払うのと、その後のマックスのバックハグ、あとは、連邦準備銀行を襲うのを止めてくれ、って言っているときに犬を殴って家に帰ったあと震えて泣く、っていうエピソードですね〜(真顔)さきなのマックスは間違いなく犬殴って震えて泣いてるし、そんな彼をあーさキャロルは多分後ろから抱きしめたりなんだりするんでしょうね。で、こういうときはマックスもキャロルにすがって、いつしか彼女の腕の中で眠っちゃう…とかね、そういう日常(日常か?これ(笑))が妄想できて楽しいです(ええ、それこそR18クラスも(殴))
 
なぎしょ@ジミー(地味ーって変換されるのやめてww)
ザ・鬼畜。
や〜なんか久し振りにいいなぎしょを見ました(笑)。
爽やか善良な美青年を気取りつつ、抜け目なくいかに自分がいい思いをするか計算し、利用するだけ利用し尽くしたあと、自分の邪魔になるからと容赦なく切り捨てる、しかも自ら手は下さない卑怯極まりない男(笑)。
ジミーって対マックスに関しては多分利害オンリーではなくって、ちゃんと情もあったんだと思う(腐った意味だけじゃなくってね(笑))じゃなかったらあんなズタボロのめんどくさい状態のマックスをわざわざ助けて、ニセの人格を与えてやるなんてことしないでしょう。口のうまいジミーだから適当にごまかして警察に渡したほうが早かったはず。だけど彼はあえてリスキーな方を取ったんだから、匿った時点ではそれなりの情があったんだよね。だけど、結局ジミーはおそらく自分しか愛していなかったんでしょう。だから、自分の身が危うくなるとへーきでマックスを捨てた(ちなみに舞台のほうじゃジミーが既婚か未婚かわかりませんけど、ここはぜひ愛のない結婚かなんかしてくれてるとさらに萌が爆上がりします(笑))
役の話ばかりになっちゃった。いや、なぎしょがジミーの胡散臭さ、卑小さが上手くてねー。特に年食ってからの食えないやつ感がたまらなくいい。
(ひとつだけ、マックスに死んでくれって言っているときのシーンの歌が、珍しく歌が気になりました。いや、なぎしょの歌唱力って音痴は音痴として、あまり普段気にしたことないんだけど、このシーンだけはすごーく気になってしまった。迫力がかけるからかなあ。あみちゃんの新公が見たい…)
 
他のキャストに関しては正直書き込みが薄く、あまり言及することが特にない…とはいえ他のキャストの書き込みを濃くしたら、絶対つまらないドラマになったと思うので、そこは一長一短。ふつーにまなはるがうまく、縣は美しく、みちるとあみちゃんは可愛い、といったところか。
割と私宝塚のスターシステムに従順というかwそりゃいろいろなスターの見どころはあったら嬉しいなとは思うんだけど、見どころ増やすことでドラマ薄くなったり、果ては崩壊を起こすくらいなら真ん中に近い方のスターのドラマやキャラクターを濃く書き、脇にそれるに従って薄くなるのがふつーだし正しいと思うんで。
ここ最近イケコのオリジナル作品は微妙と思うことが多い中でひっさびさの萌作品でした。
(スカステですわっちの新公放送しないかなぁ)
(ずっとリクエスト出してる)
(すわっちのヌードルスは絶対強いww)
(被虐性はだいもんゆえだからなww)
(そして縣のマックスの美貌を拝みたい)
(そして美少年あみちゃんがどんなふうに鬼畜男を演じ、美貌の縣を転がしたのかとww)