Reikaの徒然草(改)

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いつかの君、いつかのあなたへの恋の物語ーシルクロード 盗賊と宝石 感想ー

いやぁ、雪組東京公演も始まってしまって大分経っちゃいました…。

早いとこサヨナラショーまでの感想書いちゃいたいのですが、ノロノロ何やってるんですかね、私はww。

前回、fffの感想②を書く、と言いましたが、シルクロードの解釈が少し見えてきたので、新鮮なうちに書いちゃいたいのと、fffのキャスト感想書いているといつまで経ってもサヨナラショーの感想に辿り着けそうにないので、先にシルクロードとサヨナラショーの感想を書いてしまいます。

シルクロード感想

サヨナラショー感想

fff キャスト感想

っていう順番で行きたいと思います。

(ほったらかしてる壬生義士伝の新公はどうするんだ?)

(あ…)

(すみません、そのうち書きます。)

(全ては予定、予定は未定)

(でも必ず上げるよ)

ではでは、早速…。

 

公演解説など↓

kageki.hankyu.co.jp

(どうでもいいけど、前公演解説でホープ・ダイヤモンド=女神シータの片目って書いてあったっけ?私この間の生田くんのタカニュでの解説聞いてようやく中詰の意味がわかったのにww。まぁでも生田くんしょっちゅう公演解説変えるからな、しれっと。シェイクスピアとか)

 

最初、公演解説読んだり稽古場情報見たりしたときはストーリー仕立てのショーと書いてあったので、勝手に「BADDY」とか「ソウル・オブ・シバ!!」とか「MAHOROBA」のようなショーをイメージしてました。まぁ、最低でもオギーのショーみたいに場面場面がなにかしら一つのモチーフでつながっていくような作りなのかな、と。

で、いざ初めて観劇したときに、確かに一つのモチーフをもとにショーを構築しているけれど想定外の淡白さに「あれ?」となり(だって、だいもんに生田くんだよ?しかもストーリー仕立てのショー。一筋縄で行くわけ無いじゃん!ww)。

「あれ、もしかして生田くん失敗した?ww」ってなりましたがww(や、それぞれのシーンのクオリティは素晴らしかったです。シャフリヤールのシーンとか、雪組の美形男たちに奴隷の踊り子割り振るとか私の脳内か!って全力で生田くんのところに握手しに行きたくなりましたが(全力の迷惑その2))回数重ねていくうちに「あれ、これ沼じゃね?」と(笑)。

プログラムを読み込んだり、歌劇の解説読み込んだり、タカニュのインタビュー見たりで、私なりの解釈として以下の2本の柱でできているのではないかと思いました。

 

①二次創作とかによくある、盗賊の燐廻転生物、宝石側のみが記憶を持ち続けて時を渡り続ける恋物語

②亡国の恋人たちの悲しみと希望

 

最初は①のみだと思ってたんです(というか初回は①にもたどり着けなかった(笑))。人間たちがヒロインたるホープ・ダイヤモンド含む世界の富をめぐり争いを続け、互いを傷つけ、国を壊して、それでも終わることのない争いがついに地球すべて(地球も青ですね)、文明すべてを滅ぼしてしまう(そういえば戦いのシーンの衣装・セットはどことなく世紀末的でFLYING SAPAの世界観にも近いような)。そしてホープ・ダイヤモンド自身が浅ましい戦いに傷つき、嫌気が差し、姿を消してしまう…。そんな彼女の前に現れる盗賊ー彼女の呪いの噂に怯むことなく、その光に魅せられ、転生を繰り返し、おそらく前世の記憶はないけれども、盗賊の本能で彼女だけを追い求め続けた男、「君の最後を俺が奪おう」とまで言った男ー、彼にすべてを委ねることでようやく宝石の呪われた旅は終わる(というかこの関係性って完全にルイと謎ちゃんの関係と同じやん(笑))、そんな盗賊と狙われる宝石というどこかいびつな、追いつ追われつの恋物語。そしてその恋物語が終わるとき滅びかけた世界は再生する。あとに残るは、呪われた青い宝石の噂と伝説、それに踊らされる欲深き懲りない人間たちー。

これを軸にあとは宝塚のショーらしく、スターが素敵に見える要素と、テーマのシルクロードに合った要素を巧みに絡めて組み立てている、とそんなふうに思ってました。

②に関しては配信見たときに初めて気づきました(すみません、だって亡国の恋人たちのシーンも争いのコロスのシーンも大体あがたを見ていて、主になるところはどうせブルーレイに入るだろう、で後回しにしてたから…)。亡国の恋人たちのシーンって、このショーの他のシーンに比べるとあまり力を入れて見てないんだけど(←)、②に気づいてからこのショーにおいては結構なキーポイントのシーンなんじゃないかと。

さきな演じる亡国の青年は、恋人にあれだけの大きさの青い宝石を送れることから、おそらく王子かそれに準ずるだけの地位の男だった。そしてあれだけの大きさの青い宝石を持つことができるくらい、あの国は豊かで幸せな国だった。あの恋人たちを含む彼の国の人々は幸せに暮らしていた。でもいつしか砂の中に幻のようにこの国は人々ともに消えてしまった、人々の記憶を砂の中に閉じ込めて…。

この国が如何にして歴史の中から消えてしまったのか、ショーの中では描かれていません。でも、おそらくはこの国の富に目をつけた他の国に攻め滅ぼされたのではないでしょうか。そしてそれを象徴するのが争いのコロスの場面と世界の再生の場面なのではないかと。ここのシーンの白鳩がさきなときわちゃんなのは、もちろん次代コンビ、というメタな部分もあると思うけど、人々の欲に起因する争いによって国を滅ぼされた(そしておそらく恋人同士も引き裂かれた)彼らの魂のリフレインだからなのかも、とも思いましたね。

 

そんな世界の争いも破壊も再生も、全て、全ては砂の中。「シルクロード」という作品の中で繰り広げられてきた物語はすべて時の流れとともに生きてきた砂たちの記憶のコラージュ。ムラで観ていたとき2回とも全然気づかなかったんだけど、あのオープニングの布って砂時計からこぼれ落ちた砂だったんだね(何を観てたんだよ…)(誰が出てるか、とかを気にしてたら観てる余裕がないんだよ…)。

砂時計、というアイテムもなかなかで、どこかの砂をある入れ物に閉じ込めている、っていうだけでもロマンチックだけど、ひっくり返すことで永遠に同じ刻を繰り返し続ける、ループし続けるアイテム、っていうのがちょっと厨ニ的だよね(笑)。(タカニュのインタビューで生田くんが時空の歪み云々言ったのは解釈が被り過ぎて流石に爆笑だったわww)

(っていうか全般的に生田くんが厨ニ的なんだよ)

(プログラム、厨ニ過ぎて笑った)

(だいもんの退団への寄稿もなかなかの厨ニ文で爆笑)

(そういうとこ好き)(←え?)

 

物語の最後、宝石の旅が終わり、呪われた青い宝石の伝説だけが残った時代に、その噂に踊らされその宝石を求める人間と、その踊らされる人間たちを相手にその噂で商売をする人間たちと、人間の欲深さに限りはなくって、そうするとまた世界は破壊に向かっていくよー…とは思うのですが、まぁオギーとかくーみんではないので(笑)、そこまでシニカルにシリアスな感じには終わらないのですが、無限ループを示唆するアイテム、砂時計を使っているのも、歴史は繰り返す、って言いたいのかもしれません(生田くんが幾通りにも解釈してくれって言ってたので、良いように解釈します(笑))。

 

このショーに関しては、考えれば考えるほど色々な解釈出てきて(なんなら書いてる今も色々また別な解釈出てくる(笑))もうキリがないのでこの辺にしときます(笑)

ほんと、今回の雪組は芝居もショーも沼がひどい(笑)どれだけ考えても答えがまとまらない。

他にパラパラと思いついてTwitterでつぶやいたけど、今回の感想に結びつけづらかったことを置いときます。

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