Reikaの徒然草(改)

つれづれなるままに…ヅカ感想メインのブログ。ヅカ以外のことも語るよ。

今日も元気にお腹を抱えて私も生きていくよー潤花退団ー

大変に申し訳ないのですが、彼女を初めて知った頃はここまで好きになろうとは思ってもみなかったのですよ。

初見はタカラヅカニュースでのひかりふる新公映像ですね。恐らくは大人っぽいビジュアルゆえに、そして本役であるところのまあやちゃんとの顔立ちの違いゆえに宝塚メイクと相性がいささか悪く、正直何をもって推されたのかが分からなかったのです(当時)。

そして東京新公前のタカラヅカニュースインタビューで見た、可愛い美人な女の子にぶったまげさせられるという(笑)。え、あれ同じ子?マジで?そりゃ研2でも推すよ劇団。クソ舞台度胸の美人なんて劇団が一番好んで推す子じゃないか。

そして私は同じ過ちを「凱旋門」新公でもやらかす(笑)。そして当時私の一番の注目の若手だったあがたと素化粧であっちこっちに出まくって、そのビジュアルのあまりの華やかさに目が潰れる。ハリゴシの時も悪い評価をしてなかったので多分既に「嫌いではない」に入ってたんだろうな

 

reika-warawara002.hatenablog.com

ただ、当時咲奈と芝居の波長がしっくりしていたか、というとそれは正直「?」なところもあり。コロナ禍前の話であり、あのまま普通のスケジュール感で、当時予想されていたように咲奈の相手役になっていたらここまで夢中になっていたかはわからないです。

そして劇団も同じように考えたのか分かりませんが、確かワンスの公演中くらいに組替えのお知らせ。この時も咲奈と二人写りのポスターが出されるくらいの最強待遇を受けていたので正直びっくりで。また当時はまさかまかまど解体になると思わなかったし、102期絶対枠はまずなこちゃんで解消したと思ってたんで、潤花ちゃんも結構な瀬戸際に立たされてるのかしら、と勝手に思ったり(だってまさか、宙組があんなに手塩にかけて育ててきたまどかちゃんを、ああもあっさり他所に手放しちゃうなんて思わないじゃないですか。)

そんな組替えを控え、なおかつ公演中止期間を経ての「Music Revolution」のにゅーすぴりっとボレロはそもそも作品が論外なので横においておく)
ハバナのシーンのブルーのドレスでの、オノコたちを引き連れてのオトコマエなダンス。裾捌きも見事ながら、もしかして、こういう方向性に進んだら私すごい好きになるスターさんになるかもしれない、というかすかな予感が。

そしていざ組み替えしたら、案の定真風とは絵柄の合いっぷりが神がかっていて、正直観たい真風をようやく観られた気がするのも事実。そして潤花ちゃんも不思議とトップ娘役という立場になってからの方がどんどん垢抜け、メイクダウンすることもなくなり破格の美女に。

そしてただ見た目がよくなるだけじゃなく、お芝居も一気に上達し、魅力的に。
特に「シャーロック・ホームズ」のアイリーンはお披露目にして早速の当たり役で!!魅惑的で聡明な謎めいた美女、でもホントは誰かにすがりたい、頼りたいと思っている女性の役作りがほんとに絶妙で!

そしてデリシューのデュエダンのドレスさばきの優雅さ、フォレ・ノアールのシーンのダンスの見事さ、すっかりうっとり。それまで買ったことがほとんどなかった潤花ちゃんの舞台写真を(特にアイリーンの写真は)全買いするくらいにはハマった。

そしてネバセイ。私あの作品自体は、ジョルジュに最大地雷を踏み抜かれてるので苦手なんですが(←)潤花ちゃんのキャサリンは自立した聡明な女性であり、とても魅力的だった(それと同時にあれくらいの曲の転調が許されるなら、ファルセットが出なくても地声の美しい娘役を優遇してよ、と(要はうららちゃんがトップ娘役になれなかった恨み節ww)。

閑話休題
FWMも宝塚らしいシーン、現代風のシーン、(そして可愛い可愛い男役姿も)、どれも魅力的でしたし、ハイローの宣伝シーンでその場にいた誰よりも男前にダンスしてたことに私は密かに爆笑していましたがww。そして話題になっていた爆笑MCコーナー(笑)。まぁ、雪ヲタではあるので潤花ちゃんのキャラがもともとぶっ飛びちゃんであったのはなんとなく知ってはいたのですが。トップ娘役になってからのお正月ニュースも大騒ぎだったし(笑)。でも
萎縮したり大人になったりするどころか野放図になるとは誰も思わないじゃん?(笑)

その野放図っぷりは更にグレードアップしまして(笑)。あいにくイズムはチケットが取れなかったのでLVでの観劇となりましたが、表題の伝説ソング&ダンスを残しまして(爆笑)。やー私元気ほしいときはいつもこれ思い出してますよ(笑)。

 

潤花ちゃんって、雪組時代は割とオンのときにあのキャラクターがそのまま出ている感じがあって(特にショーのときとか)まぁそれはそれで若い娘役さんだし、可愛いとはおもってたけどそんなに強く惹かれるところはなくて。
だけど宙組に行って(地の性格はともかく笑)大人になって、スターとしてのほんのちょっとの翳りのようなものを身に着けた途端、オンとオフのメリハリがついてものすごく魅力的に。

最後に。トークをちょいちょい聞いているとあ、多分色々物はしらないんだろうなぁ(苦笑)となる危なっかしいタイミングはちょいちょいあったんですが。でも、イズムの頃に起きた件のセンテンス・スプリングの件(正しくは書いてやりたくない笑)で、真風が説明をしようとしたときの前フリで。相変わらずのちょっとした不思議ちゃん振りを発揮しつつも妙に悲観的になりすぎることもしおらしくなりすぎることもなく、その上で自分の品位を落とすこともなく誰をも傷つけない対応をして、真風の説明に更に強い裏付けをした(事の真偽はこういう話の場合、言った言わないの話になる悪魔の証明なので、よほどのはっきりした証拠を出さない限り嘘とも真実とも断言できないので、ここで明言するのは避けます)。その振る舞いの点において、彼女は非常に聡明で育ちがよく、上品な人なんだな、と。まさに宝塚の「清く正しく美しく、そして朗らかに」を体現した素晴らしい娘役だったと思います。

 

明日、4月17日、本拠地にサヨナラを告げる大輪の華のラストを見守りたいと思います。

 

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2022年まとめ

<宝塚>

花組…元禄バロックロック/The Fascination! 1回(配信)

冬霞の巴里 1回

巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜/Fashionable Empire 1回(配信)

月組今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING! 6回(配信2回)

Rain on Neptune 2回(LV1回)

ブエノスアイレスの風ー光と影の狭間を吹き抜けてゆく…ー 1回(配信)

グレート・ギャツビー 7回(配信2回、新人公演1回)

ELPIDIO 1回

ブラック・ジャック 危険な賭け/FULL SWING! 2回(配信1回)

雪組…Sweet Little Rock'n' Roll 1回(配信)

夢介千両みやげ/Sensational! 8回(配信1回、LV1回、新公配信1回)

ODYSSEYーThe Age of Discoveryー 3回(配信1回)

心中・恋の大和路 2回(配信1回)

蒼穹の昴 6回(配信1回、新公配信1回)

朝月希和ミュージックサロン 1回(配信)

星組…王家に捧ぐ歌 1回(配信)

ザ・ジェントル・ライアー〜英国的、紳士と淑女のゲーム〜 1回

天寿光希ミュージックパフォーマンス 1回(配信)

めぐりあいは再び next generation ー真夜中の依頼人ー/Gran Cantante!! 2回

モンテ・クリスト伯/Gran Cantante!! 1回

宙組…NEVER SAY GOODBYEーある愛の軌跡ー 4回(配信1回、新公配信1回)

FLY WITH ME 1回

カルト・ワイン 1回

HiGH&LOWーTHE PREQUELー/カプリチョーザ!! 2回(配信1回)

 

合計 57回(実観劇 34回)(←双方記録更新笑)

遠征 7回(今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!×2、夢介千両みやげ/Sensational!、グレート・ギャツビー×2(うち1回はオデッセイ1回と心中も一緒)、オデッセイ、蒼穹の昴

 

今年も配信の充実もあって宝塚観劇最多記録を更新しました。ちょっと調整したつもりだったんだけど…笑。あと、宝塚側も通常公演ペースに戻してきた事もあって実観劇まで最多記録更新したぞ…?笑(これまでの実観劇の最多はBADDYがあった2018年の31回)色々溶けた公演もあったのに(花組に関しては、まどかちゃんが花組生になってから彼女の生を観ていない)

あと、ドラマシティ生観劇はなかなかできないだろう、って言って1年も経たずに達成しましたよ、心中でww

 

<コロナで溶けた公演>

元禄バロックロック/The Fascination! 2回(しかも1回はちょうど公演中止の初日)

巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜/Fashionable Empire 2回(公演前後半に分けてチケ取りして、1回は公演再開したにもかかわらずまた中止になってしまったので、よほど縁のない公演だったんだと思う)

ODYSSEYーThe Age of Discoveryー(国フォ版) 1回(これに関しては言わずもがな。これに前後する色々な人事報告もあってこの時期メンタルが完全に死亡しました)

夢介千両みやげ/Sensational! 1回(ムラ・東京と、結構チケットを取れていたので大きな影響を受けなかったけど、私の母はこれで1回しか綾くんを生で見送れませんでした。)

 

Best of 芝居(大劇場)グレート・ギャツビー

Best of ショー(大劇場) FULL SWING!

Best of 芝居(外箱)カルト・ワイン

Best of ショー(外箱)ODYSSEYーThe Age of Discoveryー

 

大劇場芝居は正直2021年のほうが佳作が多かったかなぁ…。本当は再演モノはあまりここに上げたくはないんだけど、2022グレート・ギャツビーを超えると思った新作大劇場芝居が正直今回なかったのと(例の問題を抜きにしても、蒼穹の昴は2022グレート・ギャツビーは超えてなかったです正直)、2022グレート・ギャツビーはこれまでの初演・再演とどれにも該当しない公演と判断したので、新作扱いでここに取り上げます(元禄バロックロックは生で観劇できてたらギャツビーと天秤にかけてたと思う)。

ギャツビーはほんと、夢だったんです。特に海ちゃんのデイジーが。

私もともと妄想時点ではたまきちにジェイをやってもらって、海ちゃんデイジー、れーこトムを観たがってたんですがww。でも何もかもが完璧な公演でした。そしてみちるのマートルが観たかったのに気づけばみちるのジョーダンに夢中になり、ジョーダンとニックの恋模様をはじめてガチモードで観てしまい、おだちんの色気にはじめてヤられ…。もうあまりに夢過ぎて初観劇時はそれに号泣していたくらい。

 

大劇場ショーも上に同じくで、2021年のほうが好きなショーが多かったんだけど、その分FULL SWING!がとんっでもなく素晴らしかった!!!!

大劇場の時点でも十分に素晴らしかったんだけど、全ツ版のブラッシュアップのなされようが!!本っ当に!!神で!!

こういうのもアレですが、三木先生の全ツ版って大体中詰をラテンでお茶濁しすることが多いのでww

 

👆全ツマイ初日のわたしの興奮と、配信のときの興奮ぶりww

 

個人的に大劇場作品が振るわなかった分、外箱が秀作揃いで!外箱でのショー作品(コンサート)も多くて、今回は外箱をショーと芝居と2つに分けてしまいました。

涙をのんでこの2作品にしたけど冬霞も素敵だったし、RoNは2次創作とか本来はどういう作品だったのかの妄想を重ねるくらい夢中になったし(ショーパートも着たきり雀は残念だったけど好き)、エルピもシリアスパートでの突っ込みどころはあれどコメディパートは非常に上質なスラップスティック・コメディだった。FWMは今後見習うべき宝塚におけるJ-POPの扱い方よ?

あと正塚作品の再演(しかも非メラコリ)(メラコリも好きなんだけどこれだけ再演し過ぎなのよ)が多くて幸せな年だった〜。配信で移動しながらになってしまったけどブエノスアイレスも良かったし、BJは原作も好きなので言わずもがな。あとは新体制雪組でマリポーサの再演、待ってます(あと月組で銀の狼とマジ鬱も)。

心中は上演年の古さを感じさせない、過不足なき佳作だったし。モンクリは色々思い入れが強すぎるのであまり冷静に見られなかったのですが(何せセリフを自動脳内再生できたww)。SLRRだけが、なんでこんな作品をわざわざあがた主演で…と思わなくもなかったんですが(同じメンバーならオギーの凍てついた明日を観たかった)、まぁもう公演全完走できて、千秋楽のあみちゃん卒業式が全てだったので、もういいですwwそこに関してはA先生に感謝してる。

で、肝心のピックアップ2公演。カルト・ワインはスカステで特別放送が組まれたほどですが、やっぱり栗田先生の演出は唸らされることが多いです。本に関してはやっぱりいまだくーみんを超える人は私にとってはいないんですが、夢千鳥よりやっぱり脚本も演出もブラッシュアップされてて素晴らしかった〜。個人的に男同士の何らかのクソデカ感情を描ける脚本家はハマりやすいので、私にとっては新たな正塚枠。来年はついにショーで大劇場デビューされるそうで、またまた非常に楽しみです。

オデッセイはまずもう国フォのチケット取れていたところの全日程中止がありましてね…。もうそれに関しては色々が色々つらすぎて何も語りたくないんですが。

そこからの梅芸への延期はやっぱり感謝ですよ。そりゃ退団メンバーとか心中メンバーとか(えらい物騒な字面ww)そのままであればどれだけ良かったか、とは思いますけど、劇団のスケジュール他を止めないでいた上で最良の方式での上演であったと思いますよ。実際の公演の中身もすごく好きでした。NYCやロシュフォールの恋人たちのシーンの洒脱さ、アガルメンのまさかの可愛さww、韃靼人のバレエの美しさ、ラテンシーンの熱さ、雪祭男子もおしゃれだし、何よりジェラール・フィリップのシーンの耽美さよ!!

私、久しぶりにお耽美縣千のドツボにハマりましたよ…。そうだった、私、縣千を美少年タイプと勘違いしていた時代もあった…(遠い目)。さきあさをガンガン見るつもりだったシーンであがさきにドハマリするとは思わないじゃん?

 

今年はまず上田久美子の退団、というビッグニュースがありまして。

実は結構にこれショック引きずってたらしくて、11月に入るまで全っ然上田久美子作品を見ることができなかったくらい。BADDYとかfffとか、あれほど飽きもせず見続けてたのに退団ニュースから一時ちっとも見てなかったのよ、ほんと。

まぁでも桜嵐記が終幕したときに、あんな作品を宝塚で作っちゃったのを観て、正直行き着くところまで行っちゃった感はあったのよね。後出しジャンケンだけれども。

宝塚としてチャレンジングと言われたFLYING SAPAよりも、私は宝塚的美しさに満ち満ちていた桜嵐記のほうによほど怖さと恐ろしさを感じていたのよね。あの形の先を宝塚でやってしまったら、絶対演者か観客に自◯者が出る、と思ってたから。だから退団もショックではあったけど仕方ない、とは思ったかな(受け入れてはいないけどな!!)

コロナ関係はオミクロン株に落ち着いてからはやっぱり感染のしやすさがこれまでの段違いなんでしょうね。正直、初期のコロナについて何もわかっていなかった頃にケロリと公演をやり通した宙組が感染したときに、この株のヤバさを改めて感じました。私も持っていた上のチケットたちが溶け、配信を見ようと思っていたカルト・ワインが飛び、心中も飛び、ひらめのミュージックサロンも1回飛ぶ、という具合で。

他方ギャツビームラチケットはギリ2回とも中止期間をうまく掻い潜り、オデッセイは涙の完走も果たせました(正直オデッセイについては三度目の正直だったんじゃないか説を未だに取っている人間です)

人事関係ではまさかのあがあみ解散のショックに始まり(ドリタイ、スカステさんありがとう…😭)、絶対月組を離れまいと考えていたありちゃんの組替え、まさかの綾くんまで退団、覚悟は決めてたけどまかじゅんの退団(潤花ちゃんの退団記事、必ず公演前までに上げますっ…!)、。そしてゆめしろちゃん就任おめでとう!色々波はありつつ、落ち着くところには落ち着いたのかな、という印象。

そして2022年全公演終了後にヅカヲタに激震が走った例の件。

彼については面白い話が作れ「た」人だったと思ってます。今回の件以前から。段々と正直中身のない作品になっていったのはネタ切れだったのか、元々そういう作風だったのが全面に出てくるようになったのか、本当に天狗になってしまったからなのか。それについてはもう誰にも知りようのないことなのでもう問いません。私にとっては確かにロバキャパやニジンスキーはいい作品だったし、白夜は作品としてはアレでもオマージュto凰稀かなめとして、てるきた餞別作品としては優秀であったと思ってるし。20世紀号、ナイスワークも良かったし(あれは野口くんが言うところのアダプテーション不可作品だったからこそ面白かったのかもしれないが)、蒼穹も名作とは思ってないけどさきあさ観は合致してて楽しかったんだよなぁ(野口くんとさきあさ観喧嘩(←)しただけに)。本はともかく「見せ方」は上手い人だと思ってたし、そのセンスは信頼しても大丈夫だとは思っていたんだけど。

優れた表現者って性格的にアレな人も多いものだとは思っているけれど、人に迷惑をかけること、まして犯罪行為は論外。もしジェンヌに対してもパフォーマンス以外の部分を貶める行為をしていたのならそれに関しては猛省して然るべしだし、逆にヅカヲタの方も過剰な彼への貶め行為はしてはいけない。それはやっていることが同じになってしまうから。

劇団の対応についてはTwitterで全部言ったので。もし週刊誌で言われていたことが本当に行われていたのならそれはとんでもないことだけれどそこはもう私達には知れないことでしょう。もしやっていたのなら再発しないようきっちり対応していただくことのみで。実際一番今回問題になった件についてはちゃんと被害者に聞き取りもやったようですし公式見解も比較的早めに出し、弁護士にも相談していることも公開してますし。

ところで花組の件がすっぱ抜かれたとき、嘘だ何だと騒いだ人たちは、今回もちゃんとファクトチェックとかしたのかな?なんか騒ぎの最初、やたら鵜呑み勢が多かった気がするんだけど。まぁそりゃことがショッキングだけに即座に怒り狂ってしまう気持ちもわかるけど。

 

外部

フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜 1回(配信)

Into the Woods 1回

ヴェラキッカ 1回

TARKIE THE STORY 1回(配信)

るろうに剣心 京都編 1回(配信)

笑う男(まあやちゃん回) 1回

ラ・カージュ・オ・フォール 1回

劇団四季 オペラ座の怪人 1回

バイオーム 1回

八月納涼歌舞伎 弥次喜多流離譚 1回

ヘアスプレー 1回

キンキーブーツ 1回

エリザベート(いくさぶトート、ちゃぴザベート) 2回

シスター・アクト(まぁくんデロリス、吉野さん回) 1回

 

<コロナで溶けた公演>

ガイズ&ドールズ 1回

(これに関してはチケット取れてる人はめちゃくちゃ取れてて、なんか世の不条理を感じた…)

 

なんやかや外部も結構行ったな…。歌舞伎は完全に鎌倉殿のせいですww

バイオームより桜嵐記のほうが怖かった(←)。年明けオペラも観に行きます。

いくさぶトートはキャラは絶対違うんだけど絶妙にツボだった。絶妙に気持ち悪かったww。やっぱり真に巧い役者は実力でキャラクターを自分側に引き寄せるなぁ。

あと、どうしてこうも吉野さんの悪役は滴るようにエロいのか…。CLUB SEVENうっかりチケット足しちゃったし…。

 

美術館

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜(三菱一号館美術館

www.museum.or.jp

 

メトロポリタン美術館展(国立新美術館

www.nact.jp

 

久しぶりに美術展にも足を運びました。どっちも非常に素晴らしく、メットについてはほんと錚々たる作品が来てたんで見応えありましたねー。

 

ほか

・鎌倉殿の13人にハマりました

これはね、予想してました。三谷大河だし、吾妻鏡竹宮惠子のが好きで良く読んでたし、北条義時がもともと好きな政治家なのでね。ドラマの感想自体は年明けに別途語りたいと思いますが、2022年の個人的トピックスは間違いなくこれでしょう。

 

・ピューロは2回行ってます(シナモンの20周年イベントに行ってきました)

なのにキャラグリの新しいスペースオープンしてから行ってないなー。来年こそは。

 

・コロナについにかかってしまいました

やられました。ちょうどワクチンの効果も切れかかっているタイミング、ちょっとストレスがかかったタイミング、寝不足気味だったりなんだりしてかかってしまいました…。どこで移ったかはわからないのですが、ちょっと手洗いうがいを怠ってしまったタイミングに心当たりがあるので、そこかなあ、と思ってます。

これも記事書こうと思ってます。遅いけど。

ありがたいことに同居家族には移さなかったし、後遺症も粘膜が少し弱くなり?咳が出やすくなってしまったこと以外は多分ないかな。でももう2度とかかりたくない。

 

・海外に行きたい

ずーっと言ってるウィーンとスペインに行きたい。来年か再来年にはなー。

あと温泉も行きたい。温泉くらいはいい?

 

合唱の本番も今年も無事に終わりまして、少しずつこういう世界もコロナ禍前に戻りつつあるのかなー。周りは徐々に戻ろうとしている感があるけど、私は治療薬がクリニックで安定して処方されるまではやっぱり正直完全には戻りきれない気分です。

 

相も変わらず書き残した記事だらけなんですが(笑)、2022年の投稿はこちらで終わりです。

来年の観劇初めは東京での星組の予定!

またまた今後ともよろしくおねがいします。

 

 

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私の中では永遠に水夏希さんの親戚だよ(笑)ー真風涼帆退団ー

考えてみれば私のヅカヲタ人生とともに歩んできたスターのような気がするな。

や、私が観劇し始めたのなんてそんな大した年数じゃないし、もうその時点で彼女はとっくにそれなりなスターだったわけですが。

だから、「アイツはワシが掘り出した」「アイツはワシが育てた」みたいなことは言い出すつもりはサラサラないんですけどね。

 

でも、私が宝塚を見始めて、そして沼に堕ちていったとき、気づけばいつもそばには真風涼帆(!?)

私が生で初めて星組を見たのが「ダンサ・セレナータ/Celebrity」。

正塚作品でお馴染みの、オトボケで空回りな男の子。美味しい役回りだけど、それを本当に美味しくできるかは実は役を充てられた子の実力にかかっている、というとてつもなく恐ろしい役どころ。

そしてそんな役でドッカンドッカン笑いをかっさらうイケメンな若手…。

今見れば歌とかまだまだヘナチョコなんですが芝居のセンスはいいし、声も私にとっては不快な声じゃないし、とにかく背が高くてイケメン。星組を観に行くときに必ずチェックを欠かさないスターとなりました。

その後購入した「ロミオとジュリエット」の初演DVD(ブルーレイじゃないことが歴史を感じる…笑)を購入し、真風涼帆の「死」がはまり役であること、こっちゃんの「愛」との取り合わせが大変によろしいのだ、ということを知る。そんな真風涼帆の死メイクがエリザのトート向き、なかんずく元雪組トップスター・水夏希さん(そのキャラクターと呼びやすさから私の中での彼女の呼称は「水夏希さん」笑)のトートそっくりと一部界隈で話題になっていることを知る。そんな私にとっていつしか真風涼帆=水夏希さんの親戚、という構図が出来上がる(笑)

で、星組エリート街道しまくってた真風が突如私の当時の贔屓組であった宙組にやってくる、ということでもう心はガッツポーズ。ぶっちゃけ持ち上がりすぎて星組での立場悪くなりかけてない?という状態だったのでもうウェルカム。当時のトップスター・まぁくんとの並びも良くって萌えも発生するし(笑)ウィンウィンな組替え。

私が大好きだった娘役・うららちゃん*1との並びが最強過ぎてあぁもう組んでトップコンビになってくれないかなー、と思っていたそんな懐かしい思い出(笑)まぁ劇団はそんなふうにファンには優しくないので(笑)望みはかないませんでしたが。

 

トップになるとどうしても白い役が多くて、当時相手役だったまどかちゃんとのカラーの違いを埋めるためにちょっと2番手時代にやっていたようなキャラが少なくて正直物足らなくて残念ではあったんだけど…。

転機はやっぱりFLYING SAPAと相手役の変更かな。上田久美子はやっぱりスターの一皮剥けさせるのが上手いわよ。

そしてかつてのねねちゃん*2を思わせるゴージャス娘役・潤花ちゃんへの相手役変更。

プレお披露目のホテルスヴィッツラハウスから真風に合う耽美な作品、あるいは耽美ビジュアルの作品が多くなってきてウハウハ。

正直キキちゃんもこの頃ぐらいからのほうがスターとして魅力的になってきたと思うよ

正直、誰が悪いとか、そういうことではなくて、本人たちには如何ともし難いカラーとか相性とかあるんで、劇団にはそこをきちんと見極めて判断をしてほしいですわ。

 

ま、それはともかく。

真風のすごいところってそう色々あってもなんでも、いつ何時でも「真風涼帆」であることが崩れないことだと思うんだよね。

先行画像・ポスターで出されるビジュアルと、実際に舞台に出されるビジュアルに差がないのもすごいし(というか、先行時点でビジュアルがすでにある程度完成しているの。みんな先行はとりあえず作って舞台はより自分に合ったビジュアルにしてくることが多いのに。)先行時点でみんなに期待を抱かせ、なおかつ本番でがっかりさせない。

素化粧においても、多分2015年に宙組に来てからほとんどビジュアル劣化がないんじゃないかな。ジェンヌはフェアリーとはいえ、長期政権トップになるビジュアル変動が正直あるんだけど、真風は絶対それを感じさせたことがなかった。

ワイルドホーンさんが言うところの「スターとしての絶対的な自覚」、そこが一番の真風涼帆の絶対的な強みだと思う。

 

贔屓だと思ったり、好き度が正直下がったり、色々あったけど、私のヅカヲタ人生とともにタカラジェンヌ人生を生きてきた真風、最後の最後までしっかり見届けたいと思います(まずチケット…。)

 

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*1:2017年に退団した伶美うららちゃん

*2:星組トップ娘役の夢咲ねねちゃん。真風は星組組子時代組んでることが多かった。

2022夏休み企画:いかに私は縣千にハマったか

みなさま、お久しぶりでございます、大っ変にお久しぶりでございます。

中の人間が忙しくなったりネバセイ観たり、繁忙期来たり夢介観たり夢介観たり、FWM観たりバイオーム観たりカルトワイン観たり、忙しくなったりめぐあい観たり、鎌倉殿に萌えたり趣味の合唱忙しくなったりオデッセイ観たりオデッセイ観たりギャツビーに発狂したり、ギャツビーとオデッセイにお腹が痛くなったり、オデッセイに狂ったり、で忙しくて、全っ然ブログの方に来ていませんでした…(ほぼヅカで忙しいのでは?) (あと夢介とオデッセイは複数回あった気がするが?)(細かいことは気にしてはならない)

色々書かなければならない記事は残っているのだけれど、まずリハビリ兼ねて(?)書きたい記事を書くことにしま〜す(←)

(残っている色々の記事はどうするの?)

(それはまたいずれ上げるよ)

(予定)

(予定は未定)

 

ということで2022夏休み企画ダダン!いつか書きたいと思っていた、現在の贔屓、縣千に私がいかに沼堕ちしていったか、を書きたいと思います。

今回は大いに自己満足な記事なのでぜひ薄目・生暖かい目で見ていただければと思います。

 

目次

 

1.出会い

私とあがたの(一方的な)出会いは、2015年第101期生の卒業式。

御存知の通り私の宝塚における初恋・殿堂入りの贔屓は凰稀かなめなわけですが、2015年2月15日、その凰稀かなめを私は見送りました。

私のその後のヅカヲタ人生どうしようかな、とショボショボしながら過ごしていた3月のスカイステージ・タカラヅカニュース。

なんとなく流し見していた私は、証書授与の星蘭さん*1の美貌に目を奪われるとともに、インタビューを受ける成績上位者4人の男役さんの一人に強く目を惹きつけられた。

 

か、可愛いっ…!!!

 

真っ白な肌、鼻筋の通った鼻、キュッと綺麗に口角の上がる口元、何よりキラキラと輝く形の良いアーモンドアイ。

いや、なんかこの描写変態じみてるな(笑)。そして笑ったときにふにゅっと目が無くなる笑顔に心臓をズキュン(古い)。そしてどこか凰稀かなめを思い出させる笑顔。

とにかく、その顔の良さが凰稀かなめを失った私のハートを再び揺さぶったのです。

(ちなみに101期の卒業式では、もれなくあがたにお花渡しするあみちゃん*2が見られます笑。)

2.気になりだす

まだ芸名もないホニャララさんなあがたがどこ配属になるか、気になって仕方がない私。当時、心の故郷は雪組、としつつも、凰稀かなめの流れから当時の推し組は(宝塚全体が箱推しである前提はともかくとして)宙組だった身としては、ぜひ宙組に来てくれないかなーなどと考えてましたが、御存知の通り雪組配属、そして縣千という、近年なかなか見ない(でも呼びやすい)芸名をつけてくるセンスがなかなか好きでした。

あの美貌は流石に劇団も一発で認めるものだったのか、配属早々の新人公演からセリフが付き、研2のるろ剣から、退団するきんぐの役付きがアレなのにいい役を与えるイケコからの気に入られっぷりでもあり。

役の少なさ・お気に入りの役者の偏りっぷりに定評のある正塚作品においても、本公演で通し役をもらうほどの気に入られっぷり(文化祭もそういえば正塚作品だったな)。

おかげで本公演中でもとりあえず1回は見失わず済む状態。

ただ、意識的にあがたを見るようになったのはやっぱりだいもんに代替わりしたあたりくらいからかな。SV*3のオープニングでみちると組んでるのがめちゃくちゃ可愛かったし。大勢モブの中でグっと目を惹いたのは「Gato Bonito!!」の中詰め。銀橋に出てきたあがたが私の目線上で、誇張なしに目の中に星があるキラキラの目が本当に綺麗で思わずクラクラと。

続く「ファントム」の従者がマジモンの金髪美少年で、この子の芸風は金髪フリルブラウスお耽美美少年なんだと勘違いした(←)いい思い出。

「ファントム」と次の「Music Revolution!」で実はとんでもないダンス技術の持ち主なのでは!?と着目するようになったり。

3.沼堕ち

そしてやってきた運命の「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」。

1月中旬に放送されたこれまたタカラヅカニュースの新人公演映像(よくよく私はタカラヅカニュースであがたに運命を狂わされるな、こう見てると笑)

そこに映るマックスを演じる縣千は私の知ってる縣千であって縣千ではありませんでした。

あのキラキラとした、星のような瞳は暗闇と狂気を秘め、獣のような眼光鋭い眼差し。ただ顔がいいだけの美形な若手男役というだけではない、強烈な魅力を放つ子がそこにはいました。

そして傍らには、かつて初めての相手役といっても過言でなかった女子の権化なみちるがいる。そんなみちるを殴り、強く手首を掴み、力づくでキスをするー。そのキスをする直前にみちるに見せた、冷たい、それでいて野獣のような飢えを見せる微笑みー。

あー!!!!さきあさのマクキャロはディープキスじゃなかったのが千秋楽映像でわかっちゃったけど、あがちるのマクキャロのキスシーンは絶っっっ対ディープ!!!舌入ってるよ!!!!絶対強引に入れt(ry

 

…取り乱しました、失礼いたしました。どうにもマクキャロの話題になるといまなお取り乱しがち。とにかく、あの新公映像でいよいよ本格的に縣千、という男役にハマって行ったのでした。(私はまだスカイステージでのワンスムラ新公放送を諦めてないからな!!!)

4.そして今に至る

こうして無事、「各組内に一人はいる、綺麗で気になる男役さん」ポジから「縣千ファンです❤」にまであがり。

雪組本特集〜Dream Timeの放送であがあみコンビ熱が灼熱レベルで燃え上がったり、ハリウッド・ゴシップ*4の時期の歌劇・組レポ*5以降、じわじわと内面の愉快なキャラクタがわかるようになってきたり、休演期間を経てのビジュアル、殊、舞台化粧のクオリティアップぶりに瞠目したり。一生分に近い運を使ってあがあみの新公:シティーハンターを生で見るチケットを当てたり。気がついたら「縣千ファンです❤」から「2022年現在の贔屓:縣千」までランクアップしていきました。

そして今回の「ODYSSEY」でまた新たにどツボにハマるシーンがあり。

もうきっと、一生抜け出せることはないんだと思います。

 

どう話のオチをつけたらいいかわからなくなってきたのでそろそろ締めようと思いますが、今後もうどれくらい自分が沼に落ちるかわからなくて怖いですね。凰稀かなめのときと違ってある程度大人になって、自由になるお金と時間があるんで。ファンクラブに入らない方針で生きてきたのに、ある日フラッとファンクラブにも入っているかもしれないですからね。そうなったら笑ってください。

*1:星組の星蘭ひとみさん。トヨタの御曹司の若奥様

*2:月組の彩海せら

*3:2017年野口幸作演出「Super Voyager!」

*4:2019年田渕大輔作のトンデモ腐男子作品

*5:雪組の大文豪・早花まこ様が長年に渡って担当された名コーナー。殊、最初で最後の縣千の登場は伝説に残るレベルの面白さだからみんな読んで。

麗しき王子様とのお別れー綾凰華退団ー

2022年の冬は、雪担にとっての厄年と記録して良いと思う。

ODDESEYの完全中止(その告知も初日当日)、あみちゃん異動によるあがあみの解体(異動日がジェンヌも認めるかなりの土壇場告知、大劇場で見送れない)、それでもどうにかSweet Little Rock'n' Rollの千秋楽をノンストップで迎えることができて、ホッとしていたところに降って湧いた爆弾。

 

kageki.hankyu.co.jp

 

綾くんとのお初めぐり逢いはやっぱり雪組に来てからかなぁ。

その前にてんてんのブリドリに出ていて子犬系男子で可愛い(←)とか思ったり、割と早いうちから押されていたのは推し組ではないとはいえ知っていたので、桜華に舞えもスカピンも新公主演この子じゃないんだー、とかは考えたりしていたんだけれども。

 

とはいえ、ひかりふるの時は雪組の新しい体制に馴染むのに時間を要してたし(なぎしょのロラン夫人に完全にヤられてたってのもある)、新公の方はニュースでチョロっと見る程度じゃあね…という感じだったから。

だから本格的なめぐり逢いは厳密には凱旋門/ガトボニかな。

このブログでどれくらい話したか忘れたけど、大前提として私元雪組のきんぐこと蓮城まことさん大好きだったんですよ。るろ剣で辞められちゃって、雪組を観劇するときの心がポッカリ穴が空いちゃってたんだけど、そこへ持ってきての綾くんですよ!しかも黒塗りするとより一層きんぐに似ている。(後日きんぐ本人のブログで、雪組では自他共に認めるそっくりさんということで、メイクの仕方もきんぐが綾くんに教授した、という話を読みまして、似ているのもむべなるかな、と思いましたが。)

もう心はすっかり、「私のきんぐが帰ってきた〜!!!」となってしまい、すっかりテンション上がって、オペラで必ず追うファンなスターさんの一人に。元の配属が星組なんてのが信じられないくらい、すっかり雪組美少年の受け受けしいムードが身についてしまって…(笑)。多分もともとの気質が雪組のほうが合ってたんでしょう。きんぐに似ているし。

凱旋門の新公でもファントムの新公でも、あがたとの並びが良くって、あがあやというシンメが好きでした。

そしてPR×PRinceのヴァレンティン王子!!(笑)(なぜ(笑)なのかは作品を観てくれww)あんなに絵に描いたようなばかわいくてひ弱でナルシスト王子が似合う人もそうそういないw

 

壬生義士伝の千秋も美少年若衆が可愛かったし、生で見られなかったけど「はばたけ~」のワンレンブロンドヘアがマジひと昔前の少女マンガのキャラクター過ぎて素晴らしかった。

あやくんのコスプレの似合いっぷり、ナチュラルっぷりは近年のジェンヌの中でもトップクラスで、白馬の王子様がやれるのに、色味薄くなっちゃうようなことのない、色香溢れる稀有な男役さんでした。ヴェネチアの紋章も素敵だったわー✨

 

あと、個人的にツボなのがワンスのフィナーレね。特に階段を降りながら口元を指でなぞる?ような振りと、髪を撫で付けながらブランデーグラスを回すような振りのところね!あそこがとても色っぽかった。

 

そして槇村!癒し系男役という新たなジャンルを確立させつつ、しっかりいい男でもあり…個人的に俺たちのみちるともやっと組んでくれてめちゃくちゃ可愛かった~。

 

雪組ファンからすると、オデッセイが休演になり、あっという間にあやくんが退団発表しちゃってあまりに時間が無さすぎた発表だったと思う(カレンダーのことを考えるとかなりなアクシデント退団だと思うしね、正直)。

色々考えることはあってスッキリしないところはあるけれど、退団者にとても優しいB先生作品でほんとよかったと思う(蘇るワンス)。

 

そんなこんなで退団発表のタイミングで出そうと思ってた記事をようやく出します。

本日これからあやくんの生ムララストを見納めてきます。

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2021年まとめ

<宝塚>

花組…ナイスワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット 1回(配信)

瀬戸かずやディナーショー 1回(配信)

華優希ミュージックサロン 1回(配信)

アウグストゥス/Cool Beast!! 3回(配信1回)

月組…ダル・レークの恋 1回(配信)

幽霊刑事 1回(配信)

桜嵐記/Dream Chaser 6回(配信1回)

川霧の橋/Dream Chaser 1回

雪組…fff/シルクロード 6回(配信1回、LV1回)

ほんものの魔法使 2回(配信1回)

ヴェネツィアの紋章/ル ポアゾン 1回

シティーハンター/Fire Fever! 9回(配信2回、新人公演1回)

星組ロミオとジュリエット 2回(配信1回 AB一度ずつ)

柳生忍法帖/モアー・ダンディズム 3回(配信2回)

愛月ひかるディナーショー 1回(配信)

宙組…アナスタシア 2回

ホテル・スヴィッツラ・ハウス 1回(配信)

夢千鳥 1回(配信)

シャーロック・ホームズ/デリシュー 2回(配信1回)

バロンの末裔/アクアヴィーテ!! 1回(配信1回)

 

合計 46回(実観劇 26回)

遠征 6回(fff/シルクロード×2、桜嵐記/Dream Chaser(遠征は1回ですが1回のうち3回観劇しています)、シティーハンター/Fire Fever!×2(うち1回雪初SS席)、川霧の橋/Dream Chaser(初博多座))

 

今年は配信の充実もありまして、観劇のうちの半数近くを配信が占める事となりました。また、配信効果もありまして観劇回数は歴代最多、となっております(ちなみに、なんの間違いか(←)、シティーハンターでBADDYが持っていた歴代最多観劇数を塗り替えました。まぁ新人公演もあったしね)

今年はヅカヲタ人生初の新人公演生観劇もできましたし、博多座も制覇したことによって、ヅカメイン劇場をこれでほぼ制覇したことになります(ドラマシティが実はまだ残っているのですが、ドラマシティ公演は東上することが多いので、達成するのは相当難しいと思います。東京のチケット取れなくて、なおかつ大阪に行ってでも観たい公演、ってことになるので。)。

 

Best of 芝居(大劇場)fff

Best of ショー シルクロード

Best of 芝居(外箱)夢千鳥

特別賞(笑)ほんものの魔法使 フィナーレ 縣千と彩みちるデュエット

 

芝居はfffが別格ですね。もうツボofツボ。でも今年は割と個人的に萌えたりちょっとした佳作が大劇場作品には多かったです。アウグストゥスも萌えたし、ホームズは(黒い)青春だしw柳生は芝居だけだったらもっとリピしたかった(←)。だから既製品のロミジュリが演出変更によって苦手な方向になってしまったのがつらかったなぁ…。

萌え作家上田久美子のもう一つの作品、桜嵐記に関しては確かに大好きな作品ですが、同時に食らうものが大きすぎて大いにトラウマを残した作品でもありました…(笑)

シティーハンターはよくよく見ると個人的に夢現無双と全く同じ地雷要素しかないのですが、原作アニメが好きだったりなんだりで、見るのに苦痛ではありませんでした(ただ色々ツッコミどころ他はあります。まぁそのへんはツイッターとかぷらいべったーで話すかな。)

 

ショーに関しては以前Twitterでも話しましたが、今年非常にショーについては優秀だと思ってまして…

まぁモアダンについては個人的にクルビとイコールか、ドリチェとクルビの間に入るか、ってくらいなのですが(モアダンがここまで来たのも正直想定外(←))、クルビレベルで最下位、という時点で、個人的に今年はショーの当たり年かなあと思ってます。

シルクロードとデリシューは正直甲乙つけがたいのですが、まぁマカロンペンライトの使うシーンが少ないのと、シルクロードのほうがショーとしての完成度が高いかな、というところからBestとしております(とはいえシルクロードシルクロードで個人的にフィナーレが物足らないのですがw)。

あとデリシュー大好きな理由の大部分がフォレ・ノアール、っていうのもあるかなw(残りの理由はネクラキャラのもえこてぃw)

FFはなんなら今年一番クラスに萌えた、と言っても過言ではないのですが、ショー全体としては割といつもどおりの稲葉先生なのと(とはいえいつもどおりの稲葉先生は基本好きです)、やっぱり衣装に引っかかるところがいくつかあるんですよね…。だからシルクロード・デリシューからは一段下げました。でもフィナーレは何だったら今年の全ショー中いちばん好きかもな…。

ドリチェは良くも悪くも普通(ミロンガなかったら普通以下かも…)あとセットが正直…。桜嵐記の後ものだったからあの普通のショーで良かった、ってところはある。ただ黒燕尾は今年の全ショーの中では一番好きでした(FFの男役群舞は黒燕尾としてはノーカウント)

 

外箱芝居については私が今年観たものが新作が少なかったので…。生で観に行ったものについては正直雪組の2本と月の博多座だけだし。配信含め観たものの中でBestとして評価するのであれば夢千鳥がふさわしいと思うんですが、まだ色々深めようはあると思います。あと個人的にここにバロンの末裔は入れたい気もしたのですが、一応再演ものなので涙をのんで引っ込めました。

 

特別賞は好みです(笑)。アレの良さは見てくれ、の一言(笑)。

 

今年は2020年に続くコロナ禍の影響もあるのか、いわゆる1本もの大作ミュージカルが少なかったんだけど、その分それぞれのトップスターにアテガキされたような萌える佳作芝居・ショーが個人的に多い年でしたね。楽しかったです。

人事的には退団が色々続いたりそれに伴う総取っ替えがあったり、色々動きましたね。

1年前から発表されたこととはいえ、贔屓であるところのたまきちの退団、想定外の華ちゃんの退団、悲しいというか色々衝撃だった愛ちゃんの退団、こういってはなんですがきっとお亡くなりになるまで一生この劇団にいらっしゃるだろう、と思っていた松本先生、悠様の退団、雪組から動くことなんて絶対ないだろうと思っていたみちるの異動(あがみち…)と、ショックが大きいこともあったり、一方でずっと望み続けていたれーこと海ちゃんの取り合わせ(特に海ちゃんのトップ娘役就任!!)が叶ったり、真風と潤花ちゃんの取り合わせが良くって、特に潤花ちゃんが就任後メキメキ魅力的になっている、という嬉しい誤算があったり、個人的にも色々な年でした。

 

外部

屋根の上のバイオリン弾き 1回

OSK春の踊り 1回

モーツァルト! 1回(育三郎回)

エリザベート・ガラ・コンサート 2回(’07雪組、’98宙組

スリル・ミー 2回(配信。成河・福士誠治、田代万里生・新納慎也

CLUB SEVEN zero Ⅲ 2回

マタ・ハリ 1回(ちゃぴ・田代・東回)

ジーザス・クライスト・スーパースター コンサート 1回

Precious Moment 1回(加藤・りかちゃん回)

セーラームーンミュージカル 1回

望海風斗コンサート SPERO 1回(通常回)

劇団四季 キャッツ 1回

ドン・ジュアン 1回

 

こう見ると外部観ていない、と思ったけど意外と行ってるな。私の周りの量がやっぱり多いんだわw

ついにOSKにも1回足を踏み出しました。オギーに釣られたんですが、和物ショーも結構にツボでした。トップコンビ固定型ではない分、トップスターと2番手スターの絡みも濃厚で大変に美味しいww。

モーツァルト!は2014年以来でしたが、なんか私の知らないコロレド×ヴォルフガングのシーンが増えてて大変に良かったです(←)

エリザガラについては正直2016−2017の時の方がずっと楽しかったし、今回の運営方法については物申したいところなくはないのですが、奇跡の’98宙組バージョンを縁あって観ることができたので、もう良いです。シシィ以外のメインキャストが揃うとか奇跡だろ…。

スリル・ミーはみんながいいよいいよ、って言っていたのに生観劇チケットを手に入れそこたんですが、運良く配信を観ることができましたー。やーそして期待に違わずよかったー。ヅカで上演するならどの取り合わせがいいか、もいっぱい妄想しましたね…。私のベストはひとこ×ひとこです(←)。

歌唱力ぶん殴り初演コンビも良いですが、福士誠治の美しき煽り受けがたまらなくツボでした(のだめの黒木くんが懐かしいなぁ…)。

CLUB SEVENはりかちゃん目当てで、深く考えずチケ取りしましたが、久しぶりに吉野さんにどツボハマりしてしまい、迂闊におかわりしました(笑)。

マタ・ハリで魔の(?)ブリリアデビュー。あまりに悪い方にイメージを膨らませすぎたせいか、言われるよりはひどい劇場とは思わなかったけど、長時間座るのに疲れる座席だなぁ、とは思ったわ。

JCSコンはただただすごいの一言。ほぼデビュー作にしてあの音楽を作ったロイド・ウェバーの才能を改めて思い知らされたり。オリジナルがそもそも休憩なし作品なので、そこで切れるのか、っていうのは思ったけどw

プレシャスモーメントはその場にいない中川あっきーに爆笑させられたし(笑)。

そしてりくが出てたのでついにセラミュデビューしました。それきっかけで友だちに見せてもらったしゅうさやのウラネプ最高だったし、大月さゆちゃんの悪役も素敵だったわー。

のぞコンではKAATでまさかのドン・ジュアンのシャンジェスタートで、思い出が蘇り号泣しちゃうし、いざ本物のドン・ジュアンの方は物申したいところもいくつかはあったんだけど、バックのダンサーさんとかはやっぱり迫力が違うわ。

あと、博多座とタイミングがいい塩梅に被ったのでキャッツを見ることができたんですが、結構遠征で劇団四季組み合わせるの、いいかもしれないです。味しめちゃって今度大阪のオペラ座もヅカ遠征にぶつけました(笑)。

 

旅行・ほか

なし。

ディズニーが物理的にも金銭的にも距離が遠く、コロナ禍前以降全然行けてないのがなー。あと海外行きたい。

合唱団の練習が再開になりまして、大きな本番も、当初の開催形式とは微妙に変わってしまったけれど、無事開催できました。

相変わらず飲み会はそう行っていませんけど、観劇・遠征に今年はガンガン費やしたので、流石にお金の余裕はなくなってきました(笑)ままならない部分も相変わらず多い時世ではあるけれど、なんやかんやどこにお金を費やすか、そのあたりは明確になってきて、却って生きやすい時代になっているかもしれないです、個人的には。

あと、不特定多数の人と会うことがあまり推奨されない世の中になってきた分、無理に人脈づくりその他諸々に時間・お金を費やさなくてもいい、ってなれたのはほんとに楽。断捨離・ミニマリズムという言葉は大嫌いな言葉なんですが、こと人間関係においてはちょっとした断捨離も、アリかもしれませんね(言うて中学以下の人間関係はほぼカットしているんですが(笑))

 

相も変わらず書き残した記事はあるんですが(笑)、2021年の投稿はこちらで終わりです。

来年の観劇初めは東京での花組の予定!

またまた今後ともよろしくおねがいします。

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この感情は何?悲恋モノの仮面を被った美しき呪いの物語ー桜嵐記 感想

色んな作品の感想文ほったらかしまくって、あぁもう、ってなってます(笑)。

現時点で書庫に壬生義士伝新公感想②とエリザ各組上演論の下書きがあって、それ以外にも「これのブログを書こう!」ってメモを確認すると、夢千鳥配信とスリル・ミー配信とM!感想は少なくともあげなきゃいけないらしいです(笑)。それ以外にも書かなきゃ、ってなってる感想あるんですが、まぁそのへんは急がなくてもいいかな、と思ってるやつなんで(笑)。

それ以外にもpixivとかその他某所にとっちらかってる創作とか(笑)色々仕上げちゃいたいなぁと思いつつ、とにかく記憶にあるうちに感想は展開していかないとと思うので、まずは桜嵐記から。

 

kageki.hankyu.co.jp

 

もともとこの公演に関しては我が贔屓珠城りょうの退団公演であり、正塚晴彦と並ぶ我が最推し演出家・上田久美子2021年2作目ということでもともと楽しみでした。

太平記も(さいとう・たかをの漫画での知識がほとんどだけどw)面白いんですよ、男の嫉妬のドラマとかねw

で、れーことたまきちで兄弟をやる、ってことだったんで、どうせその二人で兄弟物をくーみんの脚本でやるのなら足利尊氏・直義兄弟の愛憎モノをやってほしかったなーwwって最初は思ってたんです。

で、いざ実際に観劇してみて、

私一体何を見せられているんだ…?

ってなりました。

私現在2021年7月23日時点で本作5回観劇しているんですけど、初回が一番前方席で、それでもろ喰らいしてしまった、ってのはあるかもしれないんですけど、初回観劇時にはあまりの衝撃にくーみんの描こうとする意図がまるで理解できず(いや、物語ろうとしている内容はわかりますよ?だけど一応は美しき悲恋物を謳っているのに実情が全然違う物語を見せられたら流石に固まりますよ(笑)。しかもその物語が呪いの物語であればなお…)、終演後は客席からしばらく立ち上がることができませんでした(笑)。

 

物語は最初南北朝時代の説明と、楠一族の美しい戦いの紹介の後、北朝側の高師直の傍若無人ぶりと、楠木正行の人としての心の正しさ、弁内侍との少女漫画のような出会い、楠一族のほのぼのとした幸せな生活ぶりを丁寧に描いていくことから始まります。

楽家トリオがいたとはいえ、序盤から割とどよんとした展開だったfffに対し、北朝のシーンの毒々しさはあれど、笑いもそこそこあり、くーみんにしては優しい感じで進み、恋模様もいい塩梅に進むけれどもそうは問屋が卸さないのが我らが久美子で(笑)。

雲行きが怪しくなるのは高兄弟と尊氏の面会あたりから。

北朝に関しては最初に高師直の傍若無人ぶりを描いているため、観客から見ると既に悪役印象がある。だけどここで師直の説く武士は欲得ずくで動くもの、という哲学に関してはある種潔いまでの筋の通りっぷりで。このシーンの人間の欲の極地っぷりは気持ち悪さを感じつつも自分の心に突き刺さる部分もあり、ここだけで心が淀んでくるのですがここですら久美子の呪いのための準備段階(笑) 本番は吉野の御所から。

現代の我々の目から見れば南朝のほうが破れた者であることを知っているし、それを知らない人でも北朝のほうが圧倒的に強く、楠側にはほとんど勝ち目がないことは明らか。にもかかわらず古臭い頭のままの貴族たちは尊氏たち北朝側を許そうとはせず、壊滅するまで正行たちを戦わせようとする。その無理解に観客は腹を立てるのだけれど、彼ら南朝の貴族たちがそうまで楠たちに憎しみを焚きつける理由がすぐに明らかになる。

 

後醍醐天皇の恨みの記憶によって。

 

壮絶なのは北畠親房の恨みの記憶。親としては援軍を送り奥州で戦う息子を助けてやりたい気持ちは山々だけれど、すでに武士からの求心力を失いつつあった後醍醐天皇には余剰の戦力などなく。親房はやむなく息子を見殺しにする。

本来であれば援軍をくれなかった後醍醐天皇を恨むべきなのかもしれないけれど、後醍醐天皇に破格の地位を頂いた身、南朝の貴族として既得権益を貪ってきた身の誇りとしては、その怒りは息子を死に追いやった北朝へ向かい、延々と尽きせぬ恨みと憎しみの連鎖が続いていく…。

 

しかも顕家が南朝の荷物とならないように自害の道を選んだとき、親房が顕家にかける言葉は、「…見事に死んだ…!」なんですよね…(息子の顕家は顕家で「力及ばず…」と言って死ぬし)。あんなに耄碌した、もう自分の言っていることをちゃんと認識できているのかすらわからない、老いて、自分の考えが正しいと頭が縛り付けられている天皇のために、自分の息子の死さえも誉れとしなければならない、これが強烈にぶっ刺さりました。たとえ理不尽だと思っても、南朝の人間としての生き方が骨身に染み渡りきっている親房としてはそのように生きていくしかない。

そして南朝側の人間たちはみなそうだったのだと思います。現代の私達でも理解できる、愛する者を敵対する者に奪われた憎しみ、そしてそれを超える、現代の私達には理解しがたいほどの、「持つ身分の者」たちの、既得権益に対する恐ろしいほどの執念・妄念、それを奪われた・傷つけられたことによる怒り・恨みのパワーが、後醍醐天皇の姿を借りて作品全体を覆い尽くす。もう個人的にここだけでズタボロになります(一樹さんの妄念がほんとにすごい…!)

 

後醍醐天皇の妄念は正行の父、正成の姿も引っ張り出してまで、正行の憎しみの感情をさえも引き出そうとする。や、その感情を引き出しているのは本当に後醍醐天皇の妄念なのか、南朝の生き残りたちが都合の良いように死せる後醍醐天皇や正成の影を用いて楠兄弟の憎しみの感情を焚き付けているだけなのか、あるいは楠兄弟たち自身がこの戦いは親の敵を討つという義がある戦い、という都合の良い夢を見ているに過ぎないのか…。

これ、ただ後醍醐天皇南朝貴族の妄念・執念だけを見せられているだけなら気持ち悪くならないのに、万人に共通する愛する家族を敵に殺される、その悲しみ・苦しみという感情を見せられるからこそ、呪い・恨みが強烈なんだよね…。南北朝に限った話じゃない、今なお愚かな争いが続く理由がここにあることを思い知らされる。誰もが正行のように強く、理性的ではない。敵対する者を憎み、相手を滅ぼそうとするほうがよっぽど楽だから。

 

強き心を持つ正行はこの負の感情に飲み込まれこそしないものの、最後の最後まで何故に戦っているのかを悩み続けていたけれど(ひょっとしたら最後まで本当には答えが見つかっていなかったかもしれない。そもそも尊氏に大見得きったときですら、本当には戦う理由を見つけてなかったと私は思ってるし(これみよがしに誰かさんはせり上がってくるけどなw))、心弱き後村上天皇はものの見事その負の感情、恨みのパワーに飲み込まれる。そして「許しておくれ」と言いつつ正行に恨みの戦いを続けることを強いる(私個人的に、一見優しくて正行の理解者っぽく見えるこの人が一番南朝の中でひどくてズルいと思うんだけどねw)。

後醍醐天皇南朝が剛の負の力で楠を滅びの道に追い込んだとするなら、後村上天皇は柔の負の力で楠を滅びの道へ導いた。その呪いと恨みに飲み込まれて滅んだ正行の物語こそがこの物語の主軸であり、吉野の春の美しさやそこで展開される悲恋の美しさについてはこの呪いをカモフラージュ・目眩ましするための道具立てでしかない。

(正直弁内侍→正行の恋の感情はともかく、正行→弁内侍の恋の感情はあるのかなぁ、というのが観劇しての感想。ある種の吊橋効果に近いものに過ぎなかったんじゃないのかなぁ、と。中の人事情wだけではないと思うんだよなあ)

 

fffが政治物・音楽理論物に見せかけて壮大なラブ・ストーリーだったのと反対に、桜嵐記は美しい悲恋物に見せかけて政治・社会批判の色味もありつつ、何より強烈な呪い・恨みの物語です。

 

さらにくーみんはひどいので(←)この美しさを残酷な表現手法として用いるんです。

そのあたりとか尊氏の楠観とか、もっと書きたいことはいっぱいあるんだけれど、話がまとまらないので、一旦こちらでパート1としてまとめたいと思います(←)

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