Reikaの徒然草(改)

つれづれなるままに…ヅカ感想メインのブログ。ヅカ以外のことも語るよ。

麗しき王子様とのお別れー綾凰華退団ー

2022年の冬は、雪担にとっての厄年と記録して良いと思う。

ODDESEYの完全中止(その告知も初日当日)、あみちゃん異動によるあがあみの解体(異動日がジェンヌも認めるかなりの土壇場告知、大劇場で見送れない)、それでもどうにかSweet Little Rock'n' Rollの千秋楽をノンストップで迎えることができて、ホッとしていたところに降って湧いた爆弾。

 

kageki.hankyu.co.jp

 

綾くんとのお初めぐり逢いはやっぱり雪組に来てからかなぁ。

その前にてんてんのブリドリに出ていて子犬系男子で可愛い(←)とか思ったり、割と早いうちから押されていたのは推し組ではないとはいえ知っていたので、桜華に舞えもスカピンも新公主演この子じゃないんだー、とかは考えたりしていたんだけれども。

 

とはいえ、ひかりふるの時は雪組の新しい体制に馴染むのに時間を要してたし(なぎしょのロラン夫人に完全にヤられてたってのもある)、新公の方はニュースでチョロっと見る程度じゃあね…という感じだったから。

だから本格的なめぐり逢いは厳密には凱旋門/ガトボニかな。

このブログでどれくらい話したか忘れたけど、大前提として私元雪組のきんぐこと蓮城まことさん大好きだったんですよ。るろ剣で辞められちゃって、雪組を観劇するときの心がポッカリ穴が空いちゃってたんだけど、そこへ持ってきての綾くんですよ!しかも黒塗りするとより一層きんぐに似ている。(後日きんぐ本人のブログで、雪組では自他共に認めるそっくりさんということで、メイクの仕方もきんぐが綾くんに教授した、という話を読みまして、似ているのもむべなるかな、と思いましたが。)

もう心はすっかり、「私のきんぐが帰ってきた〜!!!」となってしまい、すっかりテンション上がって、オペラで必ず追うファンなスターさんの一人に。元の配属が星組なんてのが信じられないくらい、すっかり雪組美少年の受け受けしいムードが身についてしまって…(笑)。多分もともとの気質が雪組のほうが合ってたんでしょう。きんぐに似ているし。

凱旋門の新公でもファントムの新公でも、あがたとの並びが良くって、あがあやというシンメが好きでした。

そしてPR×PRinceのヴァレンティン王子!!(笑)(なぜ(笑)なのかは作品を観てくれww)あんなに絵に描いたようなばかわいくてひ弱でナルシスト王子が似合う人もそうそういないw

 

壬生義士伝の千秋も美少年若衆が可愛かったし、生で見られなかったけど「はばたけ~」のワンレンブロンドヘアがマジひと昔前の少女マンガのキャラクター過ぎて素晴らしかった。

あやくんのコスプレの似合いっぷり、ナチュラルっぷりは近年のジェンヌの中でもトップクラスで、白馬の王子様がやれるのに、色味薄くなっちゃうようなことのない、色香溢れる稀有な男役さんでした。ヴェネチアの紋章も素敵だったわー✨

 

あと、個人的にツボなのがワンスのフィナーレね。特に階段を降りながら口元を指でなぞる?ような振りと、髪を撫で付けながらブランデーグラスを回すような振りのところね!あそこがとても色っぽかった。

 

そして槇村!癒し系男役という新たなジャンルを確立させつつ、しっかりいい男でもあり…個人的に俺たちのみちるともやっと組んでくれてめちゃくちゃ可愛かった~。

 

雪組ファンからすると、オデッセイが休演になり、あっという間にあやくんが退団発表しちゃってあまりに時間が無さすぎた発表だったと思う(カレンダーのことを考えるとかなりなアクシデント退団だと思うしね、正直)。

色々考えることはあってスッキリしないところはあるけれど、退団者にとても優しいB先生作品でほんとよかったと思う(蘇るワンス)。

 

そんなこんなで退団発表のタイミングで出そうと思ってた記事をようやく出します。

本日これからあやくんの生ムララストを見納めてきます。

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2021年まとめ

<宝塚>

花組…ナイスワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット 1回(配信)

瀬戸かずやディナーショー 1回(配信)

華優希ミュージックサロン 1回(配信)

アウグストゥス/Cool Beast!! 3回(配信1回)

月組…ダル・レークの恋 1回(配信)

幽霊刑事 1回(配信)

桜嵐記/Dream Chaser 6回(配信1回)

川霧の橋/Dream Chaser 1回

雪組…fff/シルクロード 6回(配信1回、LV1回)

ほんものの魔法使 2回(配信1回)

ヴェネツィアの紋章/ル ポアゾン 1回

シティーハンター/Fire Fever! 9回(配信2回、新人公演1回)

星組ロミオとジュリエット 2回(配信1回 AB一度ずつ)

柳生忍法帖/モアー・ダンディズム 3回(配信2回)

愛月ひかるディナーショー 1回(配信)

宙組…アナスタシア 2回

ホテル・スヴィッツラ・ハウス 1回(配信)

夢千鳥 1回(配信)

シャーロック・ホームズ/デリシュー 2回(配信1回)

バロンの末裔/アクアヴィーテ!! 1回(配信1回)

 

合計 46回(実観劇 26回)

遠征 6回(fff/シルクロード×2、桜嵐記/Dream Chaser(遠征は1回ですが1回のうち3回観劇しています)、シティーハンター/Fire Fever!×2(うち1回雪初SS席)、川霧の橋/Dream Chaser(初博多座))

 

今年は配信の充実もありまして、観劇のうちの半数近くを配信が占める事となりました。また、配信効果もありまして観劇回数は歴代最多、となっております(ちなみに、なんの間違いか(←)、シティーハンターでBADDYが持っていた歴代最多観劇数を塗り替えました。まぁ新人公演もあったしね)

今年はヅカヲタ人生初の新人公演生観劇もできましたし、博多座も制覇したことによって、ヅカメイン劇場をこれでほぼ制覇したことになります(ドラマシティが実はまだ残っているのですが、ドラマシティ公演は東上することが多いので、達成するのは相当難しいと思います。東京のチケット取れなくて、なおかつ大阪に行ってでも観たい公演、ってことになるので。)。

 

Best of 芝居(大劇場)fff

Best of ショー シルクロード

Best of 芝居(外箱)夢千鳥

特別賞(笑)ほんものの魔法使 フィナーレ 縣千と彩みちるデュエット

 

芝居はfffが別格ですね。もうツボofツボ。でも今年は割と個人的に萌えたりちょっとした佳作が大劇場作品には多かったです。アウグストゥスも萌えたし、ホームズは(黒い)青春だしw柳生は芝居だけだったらもっとリピしたかった(←)。だから既製品のロミジュリが演出変更によって苦手な方向になってしまったのがつらかったなぁ…。

萌え作家上田久美子のもう一つの作品、桜嵐記に関しては確かに大好きな作品ですが、同時に食らうものが大きすぎて大いにトラウマを残した作品でもありました…(笑)

シティーハンターはよくよく見ると個人的に夢現無双と全く同じ地雷要素しかないのですが、原作アニメが好きだったりなんだりで、見るのに苦痛ではありませんでした(ただ色々ツッコミどころ他はあります。まぁそのへんはツイッターとかぷらいべったーで話すかな。)

 

ショーに関しては以前Twitterでも話しましたが、今年非常にショーについては優秀だと思ってまして…

まぁモアダンについては個人的にクルビとイコールか、ドリチェとクルビの間に入るか、ってくらいなのですが(モアダンがここまで来たのも正直想定外(←))、クルビレベルで最下位、という時点で、個人的に今年はショーの当たり年かなあと思ってます。

シルクロードとデリシューは正直甲乙つけがたいのですが、まぁマカロンペンライトの使うシーンが少ないのと、シルクロードのほうがショーとしての完成度が高いかな、というところからBestとしております(とはいえシルクロードシルクロードで個人的にフィナーレが物足らないのですがw)。

あとデリシュー大好きな理由の大部分がフォレ・ノアール、っていうのもあるかなw(残りの理由はネクラキャラのもえこてぃw)

FFはなんなら今年一番クラスに萌えた、と言っても過言ではないのですが、ショー全体としては割といつもどおりの稲葉先生なのと(とはいえいつもどおりの稲葉先生は基本好きです)、やっぱり衣装に引っかかるところがいくつかあるんですよね…。だからシルクロード・デリシューからは一段下げました。でもフィナーレは何だったら今年の全ショー中いちばん好きかもな…。

ドリチェは良くも悪くも普通(ミロンガなかったら普通以下かも…)あとセットが正直…。桜嵐記の後ものだったからあの普通のショーで良かった、ってところはある。ただ黒燕尾は今年の全ショーの中では一番好きでした(FFの男役群舞は黒燕尾としてはノーカウント)

 

外箱芝居については私が今年観たものが新作が少なかったので…。生で観に行ったものについては正直雪組の2本と月の博多座だけだし。配信含め観たものの中でBestとして評価するのであれば夢千鳥がふさわしいと思うんですが、まだ色々深めようはあると思います。あと個人的にここにバロンの末裔は入れたい気もしたのですが、一応再演ものなので涙をのんで引っ込めました。

 

特別賞は好みです(笑)。アレの良さは見てくれ、の一言(笑)。

 

今年は2020年に続くコロナ禍の影響もあるのか、いわゆる1本もの大作ミュージカルが少なかったんだけど、その分それぞれのトップスターにアテガキされたような萌える佳作芝居・ショーが個人的に多い年でしたね。楽しかったです。

人事的には退団が色々続いたりそれに伴う総取っ替えがあったり、色々動きましたね。

1年前から発表されたこととはいえ、贔屓であるところのたまきちの退団、想定外の華ちゃんの退団、悲しいというか色々衝撃だった愛ちゃんの退団、こういってはなんですがきっとお亡くなりになるまで一生この劇団にいらっしゃるだろう、と思っていた松本先生、悠様の退団、雪組から動くことなんて絶対ないだろうと思っていたみちるの異動(あがみち…)と、ショックが大きいこともあったり、一方でずっと望み続けていたれーこと海ちゃんの取り合わせ(特に海ちゃんのトップ娘役就任!!)が叶ったり、真風と潤花ちゃんの取り合わせが良くって、特に潤花ちゃんが就任後メキメキ魅力的になっている、という嬉しい誤算があったり、個人的にも色々な年でした。

 

外部

屋根の上のバイオリン弾き 1回

OSK春の踊り 1回

モーツァルト! 1回(育三郎回)

エリザベート・ガラ・コンサート 2回(’07雪組、’98宙組

スリル・ミー 2回(配信。成河・福士誠治、田代万里生・新納慎也

CLUB SEVEN zero Ⅲ 2回

マタ・ハリ 1回(ちゃぴ・田代・東回)

ジーザス・クライスト・スーパースター コンサート 1回

Precious Moment 1回(加藤・りかちゃん回)

セーラームーンミュージカル 1回

望海風斗コンサート SPERO 1回(通常回)

劇団四季 キャッツ 1回

ドン・ジュアン 1回

 

こう見ると外部観ていない、と思ったけど意外と行ってるな。私の周りの量がやっぱり多いんだわw

ついにOSKにも1回足を踏み出しました。オギーに釣られたんですが、和物ショーも結構にツボでした。トップコンビ固定型ではない分、トップスターと2番手スターの絡みも濃厚で大変に美味しいww。

モーツァルト!は2014年以来でしたが、なんか私の知らないコロレド×ヴォルフガングのシーンが増えてて大変に良かったです(←)

エリザガラについては正直2016−2017の時の方がずっと楽しかったし、今回の運営方法については物申したいところなくはないのですが、奇跡の’98宙組バージョンを縁あって観ることができたので、もう良いです。シシィ以外のメインキャストが揃うとか奇跡だろ…。

スリル・ミーはみんながいいよいいよ、って言っていたのに生観劇チケットを手に入れそこたんですが、運良く配信を観ることができましたー。やーそして期待に違わずよかったー。ヅカで上演するならどの取り合わせがいいか、もいっぱい妄想しましたね…。私のベストはひとこ×ひとこです(←)。

歌唱力ぶん殴り初演コンビも良いですが、福士誠治の美しき煽り受けがたまらなくツボでした(のだめの黒木くんが懐かしいなぁ…)。

CLUB SEVENはりかちゃん目当てで、深く考えずチケ取りしましたが、久しぶりに吉野さんにどツボハマりしてしまい、迂闊におかわりしました(笑)。

マタ・ハリで魔の(?)ブリリアデビュー。あまりに悪い方にイメージを膨らませすぎたせいか、言われるよりはひどい劇場とは思わなかったけど、長時間座るのに疲れる座席だなぁ、とは思ったわ。

JCSコンはただただすごいの一言。ほぼデビュー作にしてあの音楽を作ったロイド・ウェバーの才能を改めて思い知らされたり。オリジナルがそもそも休憩なし作品なので、そこで切れるのか、っていうのは思ったけどw

プレシャスモーメントはその場にいない中川あっきーに爆笑させられたし(笑)。

そしてりくが出てたのでついにセラミュデビューしました。それきっかけで友だちに見せてもらったしゅうさやのウラネプ最高だったし、大月さゆちゃんの悪役も素敵だったわー。

のぞコンではKAATでまさかのドン・ジュアンのシャンジェスタートで、思い出が蘇り号泣しちゃうし、いざ本物のドン・ジュアンの方は物申したいところもいくつかはあったんだけど、バックのダンサーさんとかはやっぱり迫力が違うわ。

あと、博多座とタイミングがいい塩梅に被ったのでキャッツを見ることができたんですが、結構遠征で劇団四季組み合わせるの、いいかもしれないです。味しめちゃって今度大阪のオペラ座もヅカ遠征にぶつけました(笑)。

 

旅行・ほか

なし。

ディズニーが物理的にも金銭的にも距離が遠く、コロナ禍前以降全然行けてないのがなー。あと海外行きたい。

合唱団の練習が再開になりまして、大きな本番も、当初の開催形式とは微妙に変わってしまったけれど、無事開催できました。

相変わらず飲み会はそう行っていませんけど、観劇・遠征に今年はガンガン費やしたので、流石にお金の余裕はなくなってきました(笑)ままならない部分も相変わらず多い時世ではあるけれど、なんやかんやどこにお金を費やすか、そのあたりは明確になってきて、却って生きやすい時代になっているかもしれないです、個人的には。

あと、不特定多数の人と会うことがあまり推奨されない世の中になってきた分、無理に人脈づくりその他諸々に時間・お金を費やさなくてもいい、ってなれたのはほんとに楽。断捨離・ミニマリズムという言葉は大嫌いな言葉なんですが、こと人間関係においてはちょっとした断捨離も、アリかもしれませんね(言うて中学以下の人間関係はほぼカットしているんですが(笑))

 

相も変わらず書き残した記事はあるんですが(笑)、2021年の投稿はこちらで終わりです。

来年の観劇初めは東京での花組の予定!

またまた今後ともよろしくおねがいします。

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この感情は何?悲恋モノの仮面を被った美しき呪いの物語ー桜嵐記 感想

色んな作品の感想文ほったらかしまくって、あぁもう、ってなってます(笑)。

現時点で書庫に壬生義士伝新公感想②とエリザ各組上演論の下書きがあって、それ以外にも「これのブログを書こう!」ってメモを確認すると、夢千鳥配信とスリル・ミー配信とM!感想は少なくともあげなきゃいけないらしいです(笑)。それ以外にも書かなきゃ、ってなってる感想あるんですが、まぁそのへんは急がなくてもいいかな、と思ってるやつなんで(笑)。

それ以外にもpixivとかその他某所にとっちらかってる創作とか(笑)色々仕上げちゃいたいなぁと思いつつ、とにかく記憶にあるうちに感想は展開していかないとと思うので、まずは桜嵐記から。

 

kageki.hankyu.co.jp

 

もともとこの公演に関しては我が贔屓珠城りょうの退団公演であり、正塚晴彦と並ぶ我が最推し演出家・上田久美子2021年2作目ということでもともと楽しみでした。

太平記も(さいとう・たかをの漫画での知識がほとんどだけどw)面白いんですよ、男の嫉妬のドラマとかねw

で、れーことたまきちで兄弟をやる、ってことだったんで、どうせその二人で兄弟物をくーみんの脚本でやるのなら足利尊氏・直義兄弟の愛憎モノをやってほしかったなーwwって最初は思ってたんです。

で、いざ実際に観劇してみて、

私一体何を見せられているんだ…?

ってなりました。

私現在2021年7月23日時点で本作5回観劇しているんですけど、初回が一番前方席で、それでもろ喰らいしてしまった、ってのはあるかもしれないんですけど、初回観劇時にはあまりの衝撃にくーみんの描こうとする意図がまるで理解できず(いや、物語ろうとしている内容はわかりますよ?だけど一応は美しき悲恋物を謳っているのに実情が全然違う物語を見せられたら流石に固まりますよ(笑)。しかもその物語が呪いの物語であればなお…)、終演後は客席からしばらく立ち上がることができませんでした(笑)。

 

物語は最初南北朝時代の説明と、楠一族の美しい戦いの紹介の後、北朝側の高師直の傍若無人ぶりと、楠木正行の人としての心の正しさ、弁内侍との少女漫画のような出会い、楠一族のほのぼのとした幸せな生活ぶりを丁寧に描いていくことから始まります。

楽家トリオがいたとはいえ、序盤から割とどよんとした展開だったfffに対し、北朝のシーンの毒々しさはあれど、笑いもそこそこあり、くーみんにしては優しい感じで進み、恋模様もいい塩梅に進むけれどもそうは問屋が卸さないのが我らが久美子で(笑)。

雲行きが怪しくなるのは高兄弟と尊氏の面会あたりから。

北朝に関しては最初に高師直の傍若無人ぶりを描いているため、観客から見ると既に悪役印象がある。だけどここで師直の説く武士は欲得ずくで動くもの、という哲学に関してはある種潔いまでの筋の通りっぷりで。このシーンの人間の欲の極地っぷりは気持ち悪さを感じつつも自分の心に突き刺さる部分もあり、ここだけで心が淀んでくるのですがここですら久美子の呪いのための準備段階(笑) 本番は吉野の御所から。

現代の我々の目から見れば南朝のほうが破れた者であることを知っているし、それを知らない人でも北朝のほうが圧倒的に強く、楠側にはほとんど勝ち目がないことは明らか。にもかかわらず古臭い頭のままの貴族たちは尊氏たち北朝側を許そうとはせず、壊滅するまで正行たちを戦わせようとする。その無理解に観客は腹を立てるのだけれど、彼ら南朝の貴族たちがそうまで楠たちに憎しみを焚きつける理由がすぐに明らかになる。

 

後醍醐天皇の恨みの記憶によって。

 

壮絶なのは北畠親房の恨みの記憶。親としては援軍を送り奥州で戦う息子を助けてやりたい気持ちは山々だけれど、すでに武士からの求心力を失いつつあった後醍醐天皇には余剰の戦力などなく。親房はやむなく息子を見殺しにする。

本来であれば援軍をくれなかった後醍醐天皇を恨むべきなのかもしれないけれど、後醍醐天皇に破格の地位を頂いた身、南朝の貴族として既得権益を貪ってきた身の誇りとしては、その怒りは息子を死に追いやった北朝へ向かい、延々と尽きせぬ恨みと憎しみの連鎖が続いていく…。

 

しかも顕家が南朝の荷物とならないように自害の道を選んだとき、親房が顕家にかける言葉は、「…見事に死んだ…!」なんですよね…(息子の顕家は顕家で「力及ばず…」と言って死ぬし)。あんなに耄碌した、もう自分の言っていることをちゃんと認識できているのかすらわからない、老いて、自分の考えが正しいと頭が縛り付けられている天皇のために、自分の息子の死さえも誉れとしなければならない、これが強烈にぶっ刺さりました。たとえ理不尽だと思っても、南朝の人間としての生き方が骨身に染み渡りきっている親房としてはそのように生きていくしかない。

そして南朝側の人間たちはみなそうだったのだと思います。現代の私達でも理解できる、愛する者を敵対する者に奪われた憎しみ、そしてそれを超える、現代の私達には理解しがたいほどの、「持つ身分の者」たちの、既得権益に対する恐ろしいほどの執念・妄念、それを奪われた・傷つけられたことによる怒り・恨みのパワーが、後醍醐天皇の姿を借りて作品全体を覆い尽くす。もう個人的にここだけでズタボロになります(一樹さんの妄念がほんとにすごい…!)

 

後醍醐天皇の妄念は正行の父、正成の姿も引っ張り出してまで、正行の憎しみの感情をさえも引き出そうとする。や、その感情を引き出しているのは本当に後醍醐天皇の妄念なのか、南朝の生き残りたちが都合の良いように死せる後醍醐天皇や正成の影を用いて楠兄弟の憎しみの感情を焚き付けているだけなのか、あるいは楠兄弟たち自身がこの戦いは親の敵を討つという義がある戦い、という都合の良い夢を見ているに過ぎないのか…。

これ、ただ後醍醐天皇南朝貴族の妄念・執念だけを見せられているだけなら気持ち悪くならないのに、万人に共通する愛する家族を敵に殺される、その悲しみ・苦しみという感情を見せられるからこそ、呪い・恨みが強烈なんだよね…。南北朝に限った話じゃない、今なお愚かな争いが続く理由がここにあることを思い知らされる。誰もが正行のように強く、理性的ではない。敵対する者を憎み、相手を滅ぼそうとするほうがよっぽど楽だから。

 

強き心を持つ正行はこの負の感情に飲み込まれこそしないものの、最後の最後まで何故に戦っているのかを悩み続けていたけれど(ひょっとしたら最後まで本当には答えが見つかっていなかったかもしれない。そもそも尊氏に大見得きったときですら、本当には戦う理由を見つけてなかったと私は思ってるし(これみよがしに誰かさんはせり上がってくるけどなw))、心弱き後村上天皇はものの見事その負の感情、恨みのパワーに飲み込まれる。そして「許しておくれ」と言いつつ正行に恨みの戦いを続けることを強いる(私個人的に、一見優しくて正行の理解者っぽく見えるこの人が一番南朝の中でひどくてズルいと思うんだけどねw)。

後醍醐天皇南朝が剛の負の力で楠を滅びの道に追い込んだとするなら、後村上天皇は柔の負の力で楠を滅びの道へ導いた。その呪いと恨みに飲み込まれて滅んだ正行の物語こそがこの物語の主軸であり、吉野の春の美しさやそこで展開される悲恋の美しさについてはこの呪いをカモフラージュ・目眩ましするための道具立てでしかない。

(正直弁内侍→正行の恋の感情はともかく、正行→弁内侍の恋の感情はあるのかなぁ、というのが観劇しての感想。ある種の吊橋効果に近いものに過ぎなかったんじゃないのかなぁ、と。中の人事情wだけではないと思うんだよなあ)

 

fffが政治物・音楽理論物に見せかけて壮大なラブ・ストーリーだったのと反対に、桜嵐記は美しい悲恋物に見せかけて政治・社会批判の色味もありつつ、何より強烈な呪い・恨みの物語です。

 

さらにくーみんはひどいので(←)この美しさを残酷な表現手法として用いるんです。

そのあたりとか尊氏の楠観とか、もっと書きたいことはいっぱいあるんだけれど、話がまとまらないので、一旦こちらでパート1としてまとめたいと思います(←)

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とにかく音楽家トリオが可愛い!音楽家トリオオタクの戯言 ーfff 歓喜に歌え!感想②ー

いつぶりでしょうか?(fffの感想書いたの2月らしいよ)

キャスト感想書く書く詐欺状態になっていたので、いい加減書こうと思います。

(毎日の出勤を強いられてるせいで、ほんと書く暇なかった。マジでタブレット買おうかな)

 

だいもん@ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン

キャスト感想書こうかな、と言ったそばからアレですが、ベートーヴェンに関してはだいもんがどう演じる、っていう領域を通り越してしまっているような気がします(笑)。もちろん役を当てられているから、ベートーヴェン、という役を演じているんだけど、ヌードルスとか貫一郎さんとか、ドン・ジュアンを演じているときはその役を見事に演じおおせているんだけど、(っていうかこの役のセレクト何?(笑))、ベートーヴェンに関しては、公演のたびに周りの役者が「望海風斗」という役者を追い詰め、痛めつけ、それによって生み出された感情をベートーヴェンという役の中に落とし込んでる、っていう感じなので、この芝居好き・嫌いという域では判断ができないんだよね(笑)。役としてはヌードルスとかドン・ジュアンを演じているだいもんのほうが好き(笑)。ただ、このfffという作品はだいもんの歌、声、音楽なしでは成立し得ないので、その意味では最大級のアテがきだと思います。

 

まあやちゃん@謎の女

今回最大級のMVP!まあやちゃんのやってきた役の中では間違いなく一番好き!

この作品自体謎の女の仕上がり方にすべてが委ねられているので、まあやちゃんのプレッシャーはすごいものだったと思いますが、さすがまあやちゃん。おのれが芝居の場をすべて掌握しているのを把握しつつ、それでいて娘トップという範疇を超えない絶妙なバランス。まあやちゃんって、歌声も然ることながら、私が注目しているのは台詞の声の美しさ。特に本作においてはかなりセリフを発するときの発声に注力している感があり、歌っているときよりも話している時の声に耳が行く。

台詞の声までも美しい娘役ってなかなかそういなくて、必ずしも歌える娘役=台詞の声が美しい娘役、じゃないところも興味深いところ(ただ、歌える人のほうが、芝居のときの発声とかに気を回す余裕があったり、声のコントロールができる事が多いから、それで歌うまさんのほうが発声が良い率は高い)。

娘役に本来求められる可愛らしさ、儚さなどをすべてかなぐり捨てた末に見える、人として(いや、この役、人なのか?(笑))の可愛らしさ。だいもんとの夫婦漫才のようなやり取りは毎度可愛くてツボでした。

 

さきな@ナポレオン・ボナパルト

今回のMVPその②。上田久美子哲学を語らされている重要な役どころ。

感想①でも語りましたけど、ほんとこの作品でナポレオンが2番手であるのは異質。彼自身はほとんどベートーヴェンの妄想の存在に過ぎない。ある意味「翼ある人々」における「ベートーヴェン?」に近いポジショニング(そして「ベートーヴェン?」は2番手ではない)。

まずベートーヴェンを題材に自由に作品を作ってみてー、と劇作家の面々に頼んでみて、2番手ポジにナポレオンを割り振る劇作家が果たしてどれほどいるのか、というものですよ。しかも、このナポレオンはナポレオンであってナポレオンではない。フィクションに出てくるようなナポレオンではなくて、あくまでだいもんのベートーヴェン、という究極の色眼鏡を通したナポレオンとなるから、だいもんの感情・空気を読みつつ、なおかつ自分のナポレオン像を作り上げなければいけない。しかもナポレオンの仮面をつけながら作者の哲学を怒涛のごとく語らされる(笑)。配役からしてくーみんの好みモロ出しだなあと思いつつ(「星逢」の肝となるちょび康もさきな)、ばっちしくーみんの信頼・期待に答える成果。次代としてももうなんの不安もありませんな。

 

なぎしょ@ゲーテ

もともとの公演解説ってゲーテも中心で上げてたかなー?なんか初見時に記憶ないんだよな(多分上がってたら頭の隅っこには残りそう)。

実際にベートーヴェンゲーテに会った時は、もうそこそこゲーテが老紳士の頃なので、作中の美しいゲーテは完全なるフィクション。

最初、この役は「春雷」に主演したなぎしょへのサービス配役かな、と思いました。でも「知(智)」というもので人々の精神を耕す、という概念で作られているこの作品において、「知」の象徴、全知の存在としてのゲーテは、この作中では出てこない、ある意味でのこの作品の「神」。だからゲーテもある意味役作りというものを語りにくいのですが(笑)、退団するなぎしょにはこの上ない餞となる美しい役でした。

 

あーさ@ゲルハルト

生で観劇時は音楽家トリオを追っかけ回してたので、実はあんまり観てなかった(爆)

ただ、ひたすら青年ルイとの絵面が美しいなぁ、萌えるなぁ、あみちゃんがあーさに洗脳されてるように見えるなぁ(それが良き)と思ってたけど、その萌えの要因が今ひとつ自分でもよくわかってなかったんですが、こちらの方のツイートで、ようやく納得。

 言われてみるとたしかにゲルハルトってルイが望んできたものを全部手に入れてるんですよね。人のためになる立派な仕事、裕福な生活、申し分ない理想的な妻。しかも偶像崇拝的な「英雄」ナポレオンとか、「全知」ゲーテと違って身近な憧れ、その気になればすぐに手に入りそうな理想の存在、それがゲルハルト、という存在。そう考えるとかなり重要な存在。ゲルハルトという役に癖がないのも、ルイがなりたかった憧れの姿だから。理想の存在だから素敵な姿しか出てこない。だから、ロールヘンを失い、人間的な感情をルイにぶつけてくるゲルハルトをみて、多分ベートーヴェンは感情が初めて混乱したんじゃないかな、って思う。そう考えるとこの関係もなかなか萌えだね。

 

まなはる@ヘンデル、みちる@モーツァルト、あがた@テレマン

来た、本題!(笑)

や、もうこの3人が可愛くて、これ観たくて毎公演通ってたようなとこある(笑)。

もう特に東京に来てからのみちるとあがたの絡みが可愛すぎて、もうキュンが止まらなくて、Twitterでも毎日検索かけてる始末(笑)。私が観に行った回ではみちるの羽根ペンをあがたが教育的指導(笑)のために取り上げてるし(その後返すし(笑))、東京の千秋楽は同じ額縁から顔を出すし(笑)、私が観に行ってない回でも持ち物交換するわ、交換した本をみちるが読んで理解ができないわ(あがたがそれをバカにするww)、あがたの頭に羽根ペン刺すわ、あがたの本にみちるが落書きするわで、もう色々ありすぎ(笑)。仲良しが過ぎます、君たち(笑)。

すっかりほっぽりだしてますが、ヘンデル先生も愛らしいですよ(笑)。特にボヘミアのシーンで話を盗み聞きしながら、その内容が深刻になってくると自分の楽譜をそのポッコリお腹とともにきゅーって抱え込むのがもう可愛い可愛い。

 ものすごいあの3人のキャラクターグッズが欲しかった〜。(今から作ってくれても良いんですよ、劇団さん)

 

きらはくん@メッテルニヒ、あすちゃん@サリエリ

私の大好き、雪94期コンビ(あとあんこちゃんも好き)。

メッテルニヒはこの作中においてはルイの敵なんだけど、でも実はルイの才能を正しく理解し評価もできていると思うんだよね。正しく理解しているからこそ、ルイの才能が愚かで単純な民衆に及ぼす力を恐れているというか。それでいて、全く以てルイの才能を正しく理解できていない王侯貴族や民衆に彼の才能を潰されてしまうことを恐れているようにも。クリエイターの才能ってときに熱狂的にそれを迎え入れていた側が潰しうる可能性があること、その恐ろしさを感じさせました。

きらはくんのクールビューティーな美貌がメッテルニヒの有能さと冷徹さに上手く重なって非常に良きでした。

(作中ルイに辛くあたってきたルイのパパとメッテルニヒがラストの第九で「許しあえるだろう」って歌うのはエモいよね…。)

 

サリエリって創作物において敵だったり無能扱いされたりでとことんトホホな人物なんだけど、今回も違わず(笑)。実際のサリエリは若かりし頃のベートーヴェンの先生をやったりお金のなかったリストの先生も(ほぼ無償で)確かやったり、当時の音楽家たちの大恩人である人物。

今回のサリエリもルイに度外視されるわ、モーツァルトからはしきりに能無し扱いされるわ、といいとこ無しですが(笑)、実は世の中を巧みに生き抜いている政治家っぷりも抜け目なく。音楽家としては凡人かもしれないけれど、こーゆー政治家として優秀な人も世の中には必要で。

 あすちゃんはサリエリという凡才の能天気ぶりと、実は抜け目ない政治家っぷりの塩梅が素晴らしく。私、バイプレーヤーで、月組のちなみとか、雪組のまなはるとか、宙組のりんきらとか大好きなんですが、あすちゃんもいいよなー。

 

一樹さん@智天使ケルブ、希良々うみちゃん、羽織夕夏ちゃん、ひめかちゃん@天使ちゃんズ

とにかく可愛い!(笑)(一樹さん含めて←)

 一樹さんの厳しそうでありながら音楽家トリオたち以外の霊たちには優しいその姿が好きです(突然の告白)。個人的に一番好きなのはラストに謎ちゃんを優しく迎えて送り出す慈愛の微笑みですね。

天使ちゃんズはお顔の可愛さもさることながら美声メンバーで。

お仕事一生懸命感もいいですな。

 

その他

・あゆみお姉さまのロッテとすわっちのウェルテルがいい!特にルイの幻内の二人が、ロッテは死神感に溢れてるし、すわっちの死の幸福感に溢れた表情とか、たまらんですww

(ちなみにすわっちの秘密警察は似合いすぎてて、どうして君はそう弾圧する側が似合うの、ってなったww)

・あんこちゃんの家政婦&ジョセフィーヌも良かった!千秋楽のだいもんの「顔は美人だったのに…」っていうアドリブもあんこちゃんなら納得!

(ちなみに人類の不幸のシーンはあんこちゃんは家政婦で出てきて、そこ、ジョセフィーヌじゃないんだ、ってなったww)

・叶くんの選帝侯!子ルイに笑われても、なにゆえ自分が笑われているのかが理解できていなさすぎて、お育ちがよろしすぎて、ルイを怒ることなくプルプル震えているのが愛らしすぎた!もう大好き!(笑)

・あやくんのルドルフ大公は麗しい!そして、どうして君はワンスに続きいてもいなくても役なんだよ、もう…(泣笑)。あやくんのせいではないとはいえ…。(あやくん好きだよあやくん)

・ひまりちゃんの少年役はほんとにいいなぁ。ドン・ジュアンといい本作といい、自分に呪いを向ける役が似合う似合う。少年ルイが自分に向ける呪いが強ければ強いほど、作品の世界観がヒリついてくる。

・あみちゃんの青年ルイがもう美しい!顔だけじゃなくって、若さと希望に溢れまくって、己の若さと才能に驕るその様がほんとに美しい(笑)。未来しかない、若さゆえの特権、才能ある美青年ゆえの特権に驕るその様、キャラクターが美少年であるところのあみちゃんだからこそ、な役柄。ついでにあーさとの並びは麗しいし、あーさに革命思想に染められていくように見えて、それはそれで萌え…(笑)

 

やー長くなったし、遅くなったねー。最終的に現在2021年7月23日に書いてます。

毎日出勤の強制も終了しました(笑)。

桜嵐記の感想も書きたいし、色々書かなきゃ。

 

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生田くん、マジありがとう!株爆上がり! ー望海風斗 サヨナラショー感想ー

や〜ちんたらしているうちにあっという間に雪組終わっちゃったし、あっという間に公演中止になっちまった…。

私、ただいま仕事の都合で平日は再び毎日の出勤を強いられているんですが、この公演中止を雪組期間中にぶっ込まれてたら多分メンタルやられて前後の見境なく仕事のボイコットしたと思います、いやマジで。

幸か不幸か私は4月に観劇の予定をぶっこみまくった(fffライビュ含め2回、エリザガラ’07雪組モーツァルト!に加え、急遽ロミジュリB日程と、エリザガラ’98宙組のチケットをご縁があっていただくことができました)のと、ロミジュリと無理っ辛ハウスのチケットが取れなかったので、今回の緊急事態宣言には何も引っかかっていないのですが、そもそも雪組公演が終わってしまった喪失感がひどすぎて、正直現実世界に戻れてない、ってのが本音(笑)。

そんなわけで(どんなわけ?)、そんな喪失感のひどい雪組公演感想シリーズラスト、サヨナラショーの感想を(後でfffのキャスト感想を上げる予定だけど、それは気にしちゃいかんよ)。

 

いや、最初はサヨナラショーの感想なんて書くつもり無かったです。だってサヨナラショーって基本的にはサヨナラショーのメインとなる人達のファンサービスアイテムで、基本的にはありあわせの衣装に、過去の出演作品からの継ぎ接ぎになるだけだから。

例えば本人の過去作品をベースに、「別離」という作品を作り上げたタータンさんのサヨナラショー、「朝海ひかる」という作品を作り上げたコムちゃんのサヨナラショー、を作り上げちゃったオギーは別格としても、稲葉くんが作ったまぁくんのサヨナラショーとか、藤井ちゃんが作った美弥ちゃんのサヨナラショーとかはまだ出来が良いほうだけど、やっぱりサヨナラショーってその人のファン、少なくともその人の作品をある程度観てこないと面白くないよな、ってもんだと思うんですが。

ひっくり返してきやがりましたよ、生田大和!

(言葉遣いが汚いです)

 やばいです、ひっさびさに作品として仕上がっている作品を(ってかリアルタイムでは初?)に観ちまった…。

あんまりこの手のネタバレを気にしないので、セトリも事前に知ってはいたのですが、やっぱり生で観ると(というか配信だけど)、衝撃が違う。

では早速セトリに則って。

 

1.ドン・ジュアン悪の華

来ました!生田くんがサヨナラショーの演出に関わってこの作品が出てこないわけがない。

しかも扮装付き!

この作品生で観て、しかも大好きな人間からしたらこれだけでもう大興奮!涙ちょちょぎれちゃう。しかも煌羽くんのアンダルシアの美女まで忠実再現…はぁ〜ため息しか出ない。

知ってるんです、煌羽くんの登場シーンは本来次の「快楽」のシーンなの(私、この曲も好き〜)。でも煌羽くんをここにねじ込んだのは、煌羽くんに花をもたせてくれた、生田くんのサービス(そして、お前は大劇場の床に彩風咲奈を床ドンさせたかったんだろ?ww) 

このシーンに当時最下で入ってたあがたがメインポジで踊る、その時の流れも感慨深いですが、その感慨深さを感じてる暇がないくらいあがたがエロいんですけどー!?何事!?東京の千秋楽なんか、腰使いが大概にエロすぎて、誰にそんなイケないことおそわったのー!?って全力で聞きに行きたくなりました(全力の迷惑その3)。

 

2.ドン・ジュアン「Aimer」

来ました!興奮ポイントその2!(早い)

私ね、今回トップコンビ退団だから多分無理だろーなーと思ってたんだけど、できることならドン・ジュアンの中から1曲、みちるとデュエットしてほしかったんです。

流石にデュエットではなかったですが、「Aimer」のバックダンサーに選ばれてる…。しかも、さすが生田くんだけあって、3人のバックダンサーのセレクトも意味ないものじゃないんです。

みちる…マリア。「ドン・ジュアン」における「愛の報いの女」

ひーこちゃん…騎士団長の娘。「ドン・ジュアン」における「愛に呪われる要因となった女」

あゆみお姉さま…同期愛(笑)。

あゆみお姉さまだけメタな理由になってますが、残り二人はちゃんとドン・ジュアンに所縁のある女、しかもかなり重要ポジの女性二人、ってことで、これがもうめっちゃ興奮する。退団するひーこちゃんに花をもたせてあげることになってるし、この作品でヒロインやって、2番手娘のひとりでもあるみちるの顔も立ててくれる、あ〜マジ生田くん感謝です。

 

3.琥珀色の雨に濡れて「シャロンのテーマ」

これ入ってたのは正直びっくり。でもドリタイで思い出深いみたいな話してたし、たしかに前ちょろっと観たとき、私がそれまで知ってるシャロンとは少し違う役作りしてて新鮮だった記憶があったので、印象的ではあった。こちらも衣装あり。

 

4.琥珀色の雨に濡れて「クロードとルイ」

 こっちは入ってるかな、と思ったんだよね。退団するだいもんとなぎしょの共演したものになるし、なぎしょの2番手ポジの作品なので。関係ないけどこの曲って初演もあったのかな?まだちゃんと初演を観てないんだけど、この曲ってすごい正塚臭がするんだよね(笑)。だから再演以降の曲なのかと勝手に。衣装はなぎしょはルイっぽい黒タキ、だいもんはなぜかのワンスのヌードルス若い頃。(全鬘からの早替りのせいか、だいもんの頭がすごいつるーんとしてて可愛いんだよね、ここww)

 

5.凱旋門「酔いしれて」

からの隙間なし凱旋門!ここの音楽の使い方、キャストの入れ替わり方がまさに天才かと。マルクス・マイヤーの煌羽くんは本公演時にもすごいかっこよかったので、良い見せ場。まちくんに含みはないが、ここを観るとひとこ〜(涙)ってなる(個人的事情)。再演凱旋門は正直使用曲に物申したい部分が多数あったので、その中で数少ない初演時からの使用曲であり、なおかつオシャレなこの曲を使ってくれるのはさすがの生田くんだわ(ここで「おとことお〜んな〜」とかやられたら私マジどうしようか、と思ったわ)

衣装も、煌羽くんとまちくんは凱旋門の衣装。

 

6.ONCE UPON A TIME IN AMERICA「愛のひとひら

きた!私の最大の興奮ポイント!

(だから早い)

ここのためにサヨナラショーのブルーレイを買ったと言っても過言ではない…!

そしてだいもんが若いときのヌードルスの衣装を着ていた意味がようやく分かる…!

だって、まあやちゃんまで、若いときのデボラの衣装、髪型で出てくるんだもん…!

しかもただの若いときの衣装じゃないのよ、「いい夢だけを」のシーンの衣装なの。二人の人生の中で一番輝いていて、恋愛の部分でも一番幸せな時間なの。その時間の衣装を着て、髪型で、色々と悲しみを経験した、色々なことを諦めた、そろそろ人生の下り坂に向かっていく時代の曲を歌うんだよ…!!サヨナラショーなのに、こんな苦しいことある?ヤバい!好き!萌える…!いや、これ凡人なら絶対「愛は枯れない」をセレクトしてくるところなんですよ。そこでこの曲を、この衣装で!セレクトしてくる生田くんのセンスですよ!(や、「愛は枯れない」も好きだけど)

個人的好みとしては「真夜中にひとり」とか「バラと王冠」も歌ってほしかったけど、もうこの演出一つで、「愛のひとひら」で間違いない、と思いましたね。

 

7.SUPER VOYAGER!「アンダルシアに憧れて」

はい、ここ神ポイント!(そればっかりじゃない?)

ここも拍手無しでワンスっぽい間奏からそのまま「アンダルシア〜」に突入するんですよ!

もう曲のつなぎが天っ才…!

衣装がね、本公演時の柄柄したシャツとジャケットもカッコいいんだけど、サヨナラショーはバックダンサーは黒シャツ…!これもカッコいい…。バックに流れるバラの映像も本公演時とちょっとテイストが変わって見えたんだけど気のせい?

個人的にムラの千秋楽のジャケットと愛を語るあがたがたまらんです。

(あと、ワンスにおいてヌードルスのとっときの衣装であるあのスーツは、踊りやすいんだろうか?(笑))

正直ここまでの流れはサヨナラショーじゃない気がする(笑)生田くんのなんか別なショーな気がするわ(笑)

 

8.春雷「黄金の翼」

ということでここからが私にとってのだいもんサヨナラショースタート(笑)。

なぎしょもサヨナラショーらしい白いきれいな衣装をまとって登場。

春雷に関しては実はまだちゃんと観たことはなくて、タカニュで流れを観たっきりなんだけど、あれの絵面の美しさは半端なかったよなー。昔の美少年キャラななぎしょが大好きだったので、なんともしんみり。

 

9.”D”ramatic S !「Dancing in the Dark」

これも想定外のセレクト!そして歓喜

このデュエットダンス、大好きなんだよねー。生では観てないんだけど、タカニュでTCAミュージックの宣伝で流れているのをたまたま聴いて、「Dancing in the Dark」がもともと曲が好きなんだけど、これがまたアレンジといい、衣装といい、好みドンハマりなんだよね。今回、シルクロードのデュエットダンスのまあやちゃんのドレスが丸っとこちらのドレスと形が一緒とのことで、もうどちらもきれいでいいんだよなー。

 

10.壬生義士伝「石を割って咲く花」

ここでこの曲!こーれーはークる!

壬生義士伝自体が大好きで、またこの曲が大好きなんだよ〜。

流石に和装ではなく前のシーンの紺の衣装のまま。

 

11.Gato Bonito !! 「Gato Bonito !!」

今回の退団者コーナーはこちら。さきなの初登場シーンもこれ。

 

12.ファントム「Home」

はい、絶対に入っていると思ってましたその1。

考えてみれば、花組時代にお遊び的なデュエットを一度この曲でやって、数年後に別の組でトップコンビとして組んで、公演で実際にやるようになる、って誰も想像しないような運命だよな、ってしみじみ思う。そして歌うまコンビだからって安易にエリザベートとかを上演演目として選ばなかった雪組プロデューサーには心から感謝したいわ。

だいもんとまあやちゃんはおそらくこちらが退団者用のおニュー衣装。すごいきれいな衣装だけど、今後の使用にあたってはすごく汎用性の低い衣装だよな、とww

 

13.ひかりふる路「ひかりふる路」

絶対入っていると思ってましたその2。

私の予想ではサヨナラショーのオープニングだと思ってたの。作品中でもオープニングだし、あのキラキラした前奏はサヨナラショーのオープニング向きでしょう。

願わくばフルコーラス、かつこれも衣装ありで観たかったけど色々の制約で短縮版・サヨナラショーの定番、みんながコーラスしながら白燕尾・白ドレスで登場、という形に。

ひかりふる路は実は生で観ているときはそこまでドンハマりしなかったんだけど、千秋楽のライビュですごい勢いでハマってしまい、何回も録画を観ているうちに大好きな作品に。今ではワイルドホーンの作品の中では一番好きかもしれない。

 

14.SUPER VOYAGER ! 「DIAMOND SHOW TIME -SHOW MUST GO ON-」〜

Music Revolution ! 「Music is My Life」

出ました!最後に怒涛の神展開!や、この2曲自体は入ってくるだろうな、と思ったけど、音楽アレンジがすごすぎる!やぁ、あんなつなぎ方、できるんだね。そしてあのつなぎ方、サヨナラショーで許されるんだね。雪組子でワラワラしていることよりも、あの展開の仕方に泣けたわ。

 

全面的に生田くんのだいもんへの強烈な愛を感じたサヨナラショーでした(笑)。

そしてある意味このサヨナラショー、たまきちのタイミングでやられなくてよかったわ(笑)。

こんなクオリティのサヨナラショーやられたら確実に私、死ぬ。

 

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いつかの君、いつかのあなたへの恋の物語ーシルクロード 盗賊と宝石 感想ー

いやぁ、雪組東京公演も始まってしまって大分経っちゃいました…。

早いとこサヨナラショーまでの感想書いちゃいたいのですが、ノロノロ何やってるんですかね、私はww。

前回、fffの感想②を書く、と言いましたが、シルクロードの解釈が少し見えてきたので、新鮮なうちに書いちゃいたいのと、fffのキャスト感想書いているといつまで経ってもサヨナラショーの感想に辿り着けそうにないので、先にシルクロードとサヨナラショーの感想を書いてしまいます。

シルクロード感想

サヨナラショー感想

fff キャスト感想

っていう順番で行きたいと思います。

(ほったらかしてる壬生義士伝の新公はどうするんだ?)

(あ…)

(すみません、そのうち書きます。)

(全ては予定、予定は未定)

(でも必ず上げるよ)

ではでは、早速…。

 

公演解説など↓

kageki.hankyu.co.jp

(どうでもいいけど、前公演解説でホープ・ダイヤモンド=女神シータの片目って書いてあったっけ?私この間の生田くんのタカニュでの解説聞いてようやく中詰の意味がわかったのにww。まぁでも生田くんしょっちゅう公演解説変えるからな、しれっと。シェイクスピアとか)

 

最初、公演解説読んだり稽古場情報見たりしたときはストーリー仕立てのショーと書いてあったので、勝手に「BADDY」とか「ソウル・オブ・シバ!!」とか「MAHOROBA」のようなショーをイメージしてました。まぁ、最低でもオギーのショーみたいに場面場面がなにかしら一つのモチーフでつながっていくような作りなのかな、と。

で、いざ初めて観劇したときに、確かに一つのモチーフをもとにショーを構築しているけれど想定外の淡白さに「あれ?」となり(だって、だいもんに生田くんだよ?しかもストーリー仕立てのショー。一筋縄で行くわけ無いじゃん!ww)。

「あれ、もしかして生田くん失敗した?ww」ってなりましたがww(や、それぞれのシーンのクオリティは素晴らしかったです。シャフリヤールのシーンとか、雪組の美形男たちに奴隷の踊り子割り振るとか私の脳内か!って全力で生田くんのところに握手しに行きたくなりましたが(全力の迷惑その2))回数重ねていくうちに「あれ、これ沼じゃね?」と(笑)。

プログラムを読み込んだり、歌劇の解説読み込んだり、タカニュのインタビュー見たりで、私なりの解釈として以下の2本の柱でできているのではないかと思いました。

 

①二次創作とかによくある、盗賊の燐廻転生物、宝石側のみが記憶を持ち続けて時を渡り続ける恋物語

②亡国の恋人たちの悲しみと希望

 

最初は①のみだと思ってたんです(というか初回は①にもたどり着けなかった(笑))。人間たちがヒロインたるホープ・ダイヤモンド含む世界の富をめぐり争いを続け、互いを傷つけ、国を壊して、それでも終わることのない争いがついに地球すべて(地球も青ですね)、文明すべてを滅ぼしてしまう(そういえば戦いのシーンの衣装・セットはどことなく世紀末的でFLYING SAPAの世界観にも近いような)。そしてホープ・ダイヤモンド自身が浅ましい戦いに傷つき、嫌気が差し、姿を消してしまう…。そんな彼女の前に現れる盗賊ー彼女の呪いの噂に怯むことなく、その光に魅せられ、転生を繰り返し、おそらく前世の記憶はないけれども、盗賊の本能で彼女だけを追い求め続けた男、「君の最後を俺が奪おう」とまで言った男ー、彼にすべてを委ねることでようやく宝石の呪われた旅は終わる(というかこの関係性って完全にルイと謎ちゃんの関係と同じやん(笑))、そんな盗賊と狙われる宝石というどこかいびつな、追いつ追われつの恋物語。そしてその恋物語が終わるとき滅びかけた世界は再生する。あとに残るは、呪われた青い宝石の噂と伝説、それに踊らされる欲深き懲りない人間たちー。

これを軸にあとは宝塚のショーらしく、スターが素敵に見える要素と、テーマのシルクロードに合った要素を巧みに絡めて組み立てている、とそんなふうに思ってました。

②に関しては配信見たときに初めて気づきました(すみません、だって亡国の恋人たちのシーンも争いのコロスのシーンも大体あがたを見ていて、主になるところはどうせブルーレイに入るだろう、で後回しにしてたから…)。亡国の恋人たちのシーンって、このショーの他のシーンに比べるとあまり力を入れて見てないんだけど(←)、②に気づいてからこのショーにおいては結構なキーポイントのシーンなんじゃないかと。

さきな演じる亡国の青年は、恋人にあれだけの大きさの青い宝石を送れることから、おそらく王子かそれに準ずるだけの地位の男だった。そしてあれだけの大きさの青い宝石を持つことができるくらい、あの国は豊かで幸せな国だった。あの恋人たちを含む彼の国の人々は幸せに暮らしていた。でもいつしか砂の中に幻のようにこの国は人々ともに消えてしまった、人々の記憶を砂の中に閉じ込めて…。

この国が如何にして歴史の中から消えてしまったのか、ショーの中では描かれていません。でも、おそらくはこの国の富に目をつけた他の国に攻め滅ぼされたのではないでしょうか。そしてそれを象徴するのが争いのコロスの場面と世界の再生の場面なのではないかと。ここのシーンの白鳩がさきなときわちゃんなのは、もちろん次代コンビ、というメタな部分もあると思うけど、人々の欲に起因する争いによって国を滅ぼされた(そしておそらく恋人同士も引き裂かれた)彼らの魂のリフレインだからなのかも、とも思いましたね。

 

そんな世界の争いも破壊も再生も、全て、全ては砂の中。「シルクロード」という作品の中で繰り広げられてきた物語はすべて時の流れとともに生きてきた砂たちの記憶のコラージュ。ムラで観ていたとき2回とも全然気づかなかったんだけど、あのオープニングの布って砂時計からこぼれ落ちた砂だったんだね(何を観てたんだよ…)(誰が出てるか、とかを気にしてたら観てる余裕がないんだよ…)。

砂時計、というアイテムもなかなかで、どこかの砂をある入れ物に閉じ込めている、っていうだけでもロマンチックだけど、ひっくり返すことで永遠に同じ刻を繰り返し続ける、ループし続けるアイテム、っていうのがちょっと厨ニ的だよね(笑)。(タカニュのインタビューで生田くんが時空の歪み云々言ったのは解釈が被り過ぎて流石に爆笑だったわww)

(っていうか全般的に生田くんが厨ニ的なんだよ)

(プログラム、厨ニ過ぎて笑った)

(だいもんの退団への寄稿もなかなかの厨ニ文で爆笑)

(そういうとこ好き)(←え?)

 

物語の最後、宝石の旅が終わり、呪われた青い宝石の伝説だけが残った時代に、その噂に踊らされその宝石を求める人間と、その踊らされる人間たちを相手にその噂で商売をする人間たちと、人間の欲深さに限りはなくって、そうするとまた世界は破壊に向かっていくよー…とは思うのですが、まぁオギーとかくーみんではないので(笑)、そこまでシニカルにシリアスな感じには終わらないのですが、無限ループを示唆するアイテム、砂時計を使っているのも、歴史は繰り返す、って言いたいのかもしれません(生田くんが幾通りにも解釈してくれって言ってたので、良いように解釈します(笑))。

 

このショーに関しては、考えれば考えるほど色々な解釈出てきて(なんなら書いてる今も色々また別な解釈出てくる(笑))もうキリがないのでこの辺にしときます(笑)

ほんと、今回の雪組は芝居もショーも沼がひどい(笑)どれだけ考えても答えがまとまらない。

他にパラパラと思いついてTwitterでつぶやいたけど、今回の感想に結びつけづらかったことを置いときます。

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花園のフェニックス ラストステージ ー轟悠 退団ー

あの涙は実はこれを控えていたからなのか、と今にして思う。

先日の71期35周年の記念ディナーショー、テトラヴォイスの配信で、相当に珍しい、轟悠の涙、というものを私は見ました。

 

ちょうど悠様の声が不調すぎて、それと久々の同期との共演で気が高ぶって、さすがの悠様にもこみ上げるものがあったのかな、と思っていたけど、もしかしたら、自分の宝塚キャリアの区切りの事もあってこみ上げてくるものがあったのかな…とも。

(人の気持ちのことなので、想像の域を出ませんが)

 

kageki.hankyu.co.jp

 

(実は理事から特別顧問になっていたのもつい最近知った)

宝塚にいることが当たり前過ぎて特にこれまで何も触れてこなかったけど、実は専科含む6組のトップスターないしそれに相応する立場のメンバーの中で誰が一番贔屓?って聞かれたら間髪を入れずに「轟悠」って言えるくらい、「轟悠」という存在を愛してます。

私は宝塚ファンになってちょうど10年ほど経つので、もちろん既に悠様は理事という立場でしたが、正統派の美貌の持ち主が大好きな私は、機関誌等で見る悠様の美貌に一発でやられ(笑)、我がバイブル「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」の悠様の美貌がもう「様」をつけなければ申し訳ないような気持ちになり(笑)、いつしか我が家の中では「轟悠」は「悠様」に昇格してました。

 

生で観ることができたのは、

・第二章

・双頭の鷲

ドクトル・ジバゴ

凱旋門

・パパ・アイ・ラブ・ユー

チェ・ゲバラ

と決して多くはないのですが、「双頭の鷲」の美しさは今でも忘れることができないし、「パパ・アイ・ラブ・ユー」の終演後の客席のいい意味での盛り上がり、ざわつきはなかなか経験できないものでした。

 

凱旋門」に関しては…以前作品・再演に関する愚痴を書いてしまったのですが(笑)、それでも悠様自身の演技の熱の入り方は回を重ねるごとに増していった。

 

トップスター時代の作品は映像なんだけれども、ノバ・ボサ・ノバの色香にはやっぱりクラクラするし、パッサージュの硬質なまでの美は戦慄さえ覚えるし、初演の凱旋門の美しさは言葉にしようもない。なのにTCAで71期でワチャワチャし、コギャルに化けた悪夢余興はとても愉快で可愛かった。

トップスターになる前の、意外と愛嬌で売っていた時代も好き。一路さんとユキさんと3人で悪ふざけしているのもかわいい。

 

大劇場公演で退団させてあげて、というコメントも数多くあって、私も気持ちとしてはそう思うけど、この間のテトラヴォイスや凱旋門を見てると、正直3ヶ月前後の公演を、しかも芝居・ショーともに出て、サヨナラショーも、ってやると、かなり厳しいものがあるんじゃないかな、っていうのが私の印象。

せめてどこか宝塚・東京とで1日ずつでいいから大劇場でサヨナラショーだけやって、緑の袴でご挨拶してくれないかなー、と思ったりする(とてつもないプラチナチケットになりそうだけど)。

ある意味宝塚が元の時代に戻るだけ、5組のトップコンビが公演を粛々と行う、っていう時代に戻るだけなんだけど、なんだかとても不思議な感じ…。

一番の贔屓がやめることになったけれども、実感として沸かず、悲しみより、今はただただ不思議でしょうがない。

 

ひとまず、35年間も男として生きたタカラジェンヌ人生、お疲れさまでした。

夢を与えてくれて、ありがとう🌹

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