Reikaの徒然草(改)

つれづれなるままに…ヅカ感想メインのブログ。ヅカ以外のことも語るよ。

にしても真ん中が美しいっていい(笑)ー凱旋門新公感想 2-

いやぁ前回の新公の感想、最終的に書き上げるのに1か月もかかっているってアホですね、私(笑)。このブログの良いところって好きな日付で投稿できるんですよ。だから過去の日付にしたまま投稿できるんですけど、私大体書き始めたときの日付にしておくんですね。だから、公開するころになると大体前置き部分の話がすさまじく時代遅れです(笑)だから「こいつ寝ぼけたこと言ってんなー」って思ったら大体そのブログの日付頃にホットだった話題を言ってんだなーって生ぬるいお気持ちで見ていただけると幸いです(笑)
 
ってな前置きを置きつつ凱旋門新公感想②になります。
いやぁ2つに分かれると思ってなかったよ。まあ前回のは新公より本公演の愚痴だったもんな、はっきり言って。でもそれ語っとかないと、新公観た時の感動が分かってもらえないんですって(笑)。
本公演も良いは良かったですよ。言い訳じみて聞こえるけど(笑)。真ん中が美しく、役者の熱量は高く、美しく印象的なシーンがいくつかあり、俺のみちるは可愛い(笑)。でもだからこそ、初演の空気を生で感じてみたかったです。今回の上演のためにいびつに歪められてしまった、壊されてしまった部分(曲の差し替え含め)を感じたかったです。
 
で、そうそう、感想感想(笑)いきますよー。
 
ラヴィック:縣 千
101期生卒業式、はたまた初舞台生ロケットで打ち震えた人も多かろうあの美貌(笑)。
(おそらくは)鳴り物入り入団で研2ではやくもれーこや咲奈の役が付き、役が少ない、と名高い(笑)正塚芝居であるケイレブでは本公演でも役が付き、順調に育てられた期待のホープの念願の初主演。雪としては咲奈・ひとこに続く研4での主演(咲奈は研3か?)ということで、劇団のかける期待の高さもうかがい知れるところ。
まず出てきただけで
美しい。
本役の悠様が彫刻もかくやの美しさゆえプレッシャーなところですが、引けを取りません。こーゆー素化粧でも美人なタイプは、若手のころはどうしても女々しくなりやすいところですが、そうならず、女装なんぞしようものならしっかりオカマになりそうなあたり心強い限り(笑)。素化粧も美人なのに女装が似合わなそうなあたり、れーこを彷彿とさせますなw
その後の歌い出しの心もとなげな歌声に、別なツボを直撃されるのですがwまあそのあたりはご愛嬌でしょう。絶望感までは感じませんでした。
あと、この話って主役カップルがとてつもなくエゴイストで身勝手だと思うんですけど、千ちゃんの若さゆえの不安定さが、周りを慮る余裕のなさ、みたいなのに通じて、ラヴィックの身勝手さに結びついて納得させる力があるように感じました(なんせ実際の物語以上に今回のラヴィックは人格破壊甚だしいんだもん。もともと身勝手な人が、人でなしにグレードアップしているからねww)
ラヴィックがジョアンにのめりこむのも、若さゆえの直情さでスムーズに見られるし、(別に中年男が恋にのめりこむのを否定する気はないんだけれども、悠様の今回のラヴィックは少なくともジョアンにのめりこんでいるようには見えなかったからなぁ…w)ラブシーンなんか、観ていてこっぱずかしくなるようなシーンが割とあるけれども、意外と若い子にやらせた方が観られるのかもしれないこれ、とか思っちゃったりしたよ…。今回の悠様のラブシーン微妙だったからなぁ…。
美は力だ、と強く思わされた新公でした。
 
ジョアン:潤 花
あれ…ごめん、きれい、じゃない…
なんか、この感想ひかりふる路の新公をタカラヅカニュースで初めて見たときにも思った気がするな(笑)で、インタビューのときに「あれ、可愛い子じゃん…?この子…」っておもうんだよな(笑)今回に関しては髪型がひかりふる〜より更に難しいタイプの髪型なので完全に自爆してしまった印象です。本役のまあやちゃんが想定外にジョアンという役にハマり、しかも魅力的にしてしまったので、正直かなりきつい印象でした。
いや、見た目だけでなく歌と芝居も。
ただそれでも物語がすすむにつれなんかこれでもありかもしれない、と思ってしまいました。いや、歌と見た目はもう少し良くなってほしいんだけど…。
これもある種若さでのゴリ押しなのかもしれないけど(笑)
とにかくこのジョアンは若くて、その若さゆえに傲慢。
自分がちょっと小首をかしげて甘えれば男はみんな言うことを聞くのが分かっている。自分の望んだことが叶わないことがある、なんてついぞ思ったこともない感じ。
だから、ラヴィックに自分の変心をなじられて初めて、自分の若さや魅力だけじゃどうにもならないことがあるのを知るんだよね。この時の潤花ちゃんの意味が分からない、っていう顔が地味にツボw
本役のまあやちゃんがいかにも頼りなくって、だれかに依存していないとやってられなくて、っていう女性なのに対して、潤花ちゃんのはただただわがままで傲慢。いかにもヒステリーで「あんたたち、私のいうこと聞きなさいよ、キーっ」みたいなタイプではないけど、「周りは私のいうこと聞いて当たり前、っていうか私がお願いする前に私の望み通りになっているのが当たり前でしょ」みたいなタイプではあると思う、このジョアン。どちらにしてもめんどくせータイプには変わりねぇww
でもこのカップル、恋には嘘がないよね(愛ではないのがミソ)。
肉を伴っている、というか、愛のように相手を思う余裕がこの2人は若いからないのでw、あくまで恋欲・愛欲な恋なんでだけど、その分どストレートに伝わってくる。
いや、これは若さで素直に演じてるだけで、技術は全然関係ないんだけどwで、いざ技術勝負になってくる年次になったら全然ダメ、ってこともあるかもしれないんだけどw
でも、この新公だけで見るなら主役の若さごり押しのこれでもありだと思います。というか、若さごり押ししてくれないと脚本のところどころのゆがみが辛い…

ボリス:綾 凰華
あれ、綾君の下の字ってこれで合ってた?ww(←お前ファンだろ)
今回、ある意味一番プレッシャーが強かったと思います。主役の千ちゃんはともかくとしても、本役は爆裂歌うまだし、長の期挨拶あるし、千ちゃん新公主演初だし…ということで。でも、雪組に来てからどんどん歌も上手くなるし、なんてったって芝居がどんどんうまくなるよなーと感じてます(ひかりふる路新公、最高でした)。
組替してから「私のきんぐが歌が上手くなってww帰ってきたわー」って感じで(だからあんた両方のファンでしょうが)愛でてるんですが、今回もいい仕事をしてくれてます。
というかまず並びがいいよね、千ちゃんとの。(いや、腐った意味だけじゃなくてさww)
カップルの恋にもリアルがあったけれど、こっちの友情にも嘘がなかった。というか、ここのやり取りに嘘がなかったからこそ、新公が良かったんだなあという感じがする。いや、別に悠様とだいもんも良かったんだけど、この2人の方が親友として流れる空気が自然だった。この2人だったらドラマな部分だけじゃなくていちゃついてるところ日常の何気ないやり取りとか見てみたいもん。2次創作とかしてみたいよねっ(いやだから腐った意味じゃなくて…)ロシア式のあいさつは云々のところは妙にエロかったぞ(こら)

その他つらつらと…
・今回のMVPはひまりちゃん!本公演中どうしても意味の見いだせなかったアメリカのマダム・ケイトの物語が生きていて、短いながらも印象的なシーンでした。ラヴィックとも過去にいろいろあったんだろうな…という感じで、想像力を掻き立てられてよかったです。
・眞ノ宮君は美貌と実力を持ち合わせてるイメージが強かったので、今回の役を持て余しているイメージは意外でした。アンリってやっぱり微妙な役だから難しいのかな…?本来、2番手がやるような配役じゃなかったしね、初演が(それとも初演の配役がおかしかったのか)。
・すわっちもとてもよかったです!本役のにわさん好きだし、にわさんは仕事のできるオヤジもエロオヤジもどちらもできる人だし、仕事のできるオヤジとエロオヤジが両立する生き物というのも理解できるんだけれど、本公演はどうもにわさんのシュナイダーがラヴィックのハニトラにあっけなく引っかかって、あっさり殺されちゃうようには見えないんだよなー。なんでだろ?すわっちのシュナイダーは仕事のできるオヤジとエロオヤジがちゃんと両立してて、ハニトラに引っかかって殺されても、何も違和感を感じませんでした。
すわっち良い役者だよなー。雪の99期今いる3人はみんな好きだわ。
・ローゼンフェルトのたわしくん、かわいかったし、上手かった!新公のオテル・アンテルナショナールが安定感にちと欠いたので(笑)、一人安定感あってとてもよかったです。
・ハイメのあみちゃん。か、可愛い…。こんな子、絶対に幸せになってもらわなきゃだめだよぉ。ユリアのきららうみちゃんの姉さん女房感とちょうどいい組み合わせ。
可愛いスターなのに手堅いのは雪組っこだなぁ(笑)
・ルートは年の離れた若妻の役なんだね!のぞみちゃん見て初めて理解したよ(笑)
いや、本役はさ、旦那のまなはるがおじさんなのに可愛いのも問題だけど、普通にルートが旦那と相応に見えたからさー…。多少奥さんの方が年下かな?っていうくらいで、よくいる金のある中年~初老夫婦に見えたんだもんよ…。いや別に中年の奥さんが(人としての倫理は別にして)若い男と恋に落ちたりしてはいけない、とは言わないし、恋に浮かれてキャッキャウフフ、キャピリン、としたらいけない、とも言わないけどさー、あまりに人目をはばかる雰囲気はないわ、周りも不倫カップルの方に寛容だわ(不倫であれ、人の恋路には寛容なのがパリっ子か?)、これじゃああまりに死んだ旦那が報われないよ!って思っちゃったんだよね、本公演。
また、ヴィーゼンホフの千ちゃんが美しくってキラキラしているもんだからさぁ、もっといい女の人がいるよ!わざわざそんな人と一緒に収容所へ行って命を削らなくてもいいじゃない!とか、不謹慎にも思ったりしたんですよねー。いや、別に中年の奥さんにガチ惚れする若者がいない、とは言わないさ。そんな物語、ロマン感じるし。
だけど、のぞみちゃんのルートが若く美しいのを見て、あぁ、こんなに若くて魅力的な妻なら、年の離れた夫より、年の近い男との方が生きる歓びを見出すよなあ、たとえ夫のことは家族として愛していたとしても、ってスムーズに思っちゃったりしましたよwヴィーゼンホフにとっても、自分に年の近い女性だから、普通に男女が恋に落ちるように、この2人も恋に落ちちゃったんだよなあ、ただ結果が不倫だっただけで、と思ったし。周りもゴールドベルク氏が良い人でも、やっぱり年の差夫婦は若妻にとって気の毒だよなぁ、って思って不倫を見て見ぬ振りしたのかもしれないし。とりあえずあの辺の人間関係がするする~って腑に落ちました、のぞみちゃんの美貌一つで(笑)
あ、のぞみちゃんはいつも通りに綺麗でいつもど~おりな感じでした(笑)察して。
・「俺のみちる」は今回リュシェンヌ役。いや、も~ふつーに可愛い😍 。でもこんな役役不足だなぁ…。まぁ、本公演がそこそこ重い役だから仕方ないか。
・ゆめ君のマダム、よかったです。パリのアンニュイなマダム、って感じがして。関係ないけど、ゆめ君って勝手に97~99期くらいなイメージをいつも持っちゃうんだよね。100なのか~。

おおむねこんなところでしょうか。想定外に楽しく観てしまって、とても良い新人公演でした。
そして、豪華仕様なワンスの新公を見てみたい、と持っている自分がいる(すわっち以外みんな新公主演/ヒロイン経験者とか、強すぎやしないか)