Reikaの徒然草(改)

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そんなこんなで演者の感想をば -壬生義士伝 感想2 ※2020年2月4日追記(笑)

はてさて、ついさっきものすっごいタイミング遅れな感想を投稿しまして笑、おまけに量が多すぎて演者の感想にたどり着けず、MRの感想も書けず…(そういや、クルンテープの感想は書かなかったな、まあいいか、Twitterである程度つぶやいたし)

東宝エリザも運よく3回観れたし(成河のルキーニが恐ろしすぎた)、ゲバラも観に行ったし(おだちんの成長力のヤバさ(→語彙力)とおはねちゃんのかわいさ)、組替えも語りたいことあるし(俺のひとこがぁ~ →まあこれは後で別途記事にするかな)、ペテン師と詐欺師に行って死ぬほど楽しかったしで、書くべきこと山ほどあるはずなんだけど、なぜかいつまでも壬生義士伝に捉われてます笑 ほんっとものすごく沢山行きたかったわぁ…。

まぁとりあえず雪組の全ツのチケット取れず、ハリウッドゴシップくらいしかチケット取れていないので(田渕君、名作・秀作でなくていいから、咲奈に普通の作品を充ててやってくれよ~(祈り))、たまったネタを少しずつ解消していこうかと思います。

さてさて本題の演者の感想。

 だいもん@貫一郎様

私、このだいもんの芝居一番好きかもしれない。いや、だいもんの実力は花組時代の若かりし頃から折り紙つきだったし、雪組に来てからはそれこそ花組で押さえ込んでいたものがすごい勢いであふれ出ていて、自分を解き放ってもちゃんと受け止めてくれる雪組子への信頼が観ていて気持ちよくって、バランスブレイカーにもならず、ちゃんとうまかったです。ただ、雪組の芝居ではなくって、だいもんの実力で周りとのカラーの違いをコントロールしているな、という感じが、今まではしていたんです。
組替えして、徐々に雪組のカラーに染まりつつはあったけれども派手に上手いなあ、と思っていただいもんが今回
地味な巧さを身につけました(笑)
いや、相変わらず歌えばバズーカなんですがww
雪組の芝居とそれ以外の芝居の差って説明するのが難しいのですが、
だいもんの芝居が「上手い」なら、雪組子(咲奈とかれーこ)の芝居は「巧い」、だいもんの芝居は主役の芝居なら、咲奈たちはそのバディの芝居、なんですよね。
まぁあくまで私の主観なので「ぜんぜんちげーよ」とか言われるかもしれないですが(笑)
私にとってのベスト・オブ・だいもんがドン・ジュアンなんですけど(というかあのだいみちが萌えとときめきの塊だった)
それを今回超えるかもしれない。
ただでさえ上手いだいもんが、雪組的巧さを身につけたら、そりゃ泣く。だーだーだーだー泣く。
あのバズーカなだいもんが、歌えば俺が世界の中心なだいもんが(笑)、
背中をやや丸めて、こじんまりしながら酒徳利を運び、へらへら笑い、へこへこし、いじましく金勘定をする。やーすごいもん見た(そりゃ某所で斎藤一に憂さ晴らしでヤられちゃう貫一郎さんg(おっと何でもないw)
なんだかもうすごい方向に進化しつつあるだいもんがただただまぶしかったのでした。(どうでもいいけど、雪組来てからのだいもんの被虐っぷりってすごくない?笑そりゃあいろんな男に襲わr)(自重しなさい。あと、せめて役名で言いなさい。)
 
まあやちゃん@しづ、みよ
 
まあやちゃんは今回辛抱どころな役回りでしたねー。原作がいろんな人の回想物な上にメインが貫一郎さんが京都にいる間の話なので、本来ならしづさんはほとんどいらない役どころ。(というか原作が男たちの愛憎ものなうえに、新撰組ネタ自体が禁断の男の園の話なんだよな…だから世の腐女子が食いつくんだろう…
なので京都で絡む大店の娘のみよさんがしづさんにそっくりという言い訳設定のもと2役やらざるを得なかったくらい。
しづのこの作品における役割はただ一つ、腹の子ごと命を絶とうとすることで、愛する夫・わが子たちが生きていけるよう命を懸ける、というたおやかながらも強き母、という姿を見せること(結果未遂だったけど)、そしてその姿を見せることで貫一郎さんが人斬りになるよう結果的に追いつめること。
日本物芝居で、江戸時代ぐらいのものをやって、お姫様か派手な花魁(太夫)の役ではなかった時の娘役って、なかなか観客に印象付けにくい、難しいところだと思うんですけど、今回まあやちゃんはその美声によってその凄味と哀れさを巧みに表現し、ぐっと作品を締めてくれました。
おみよさんも、そのいじらしさが際立ちました。時代が違うとはいえ、妻子のために働きに出ている既婚者に横恋慕し、金と立場で圧かけて結婚を迫る、っていう字面だけ見たらすごいいやな女を(笑)、可憐さと貫一郎の命を気遣う姿勢を重視して演じ、おしづさんとはまた違う魅力を見せてくれました。
ちなみにキャストの感想ではないですが、貫一郎さんが京都に行ってからの、南部にいるしづさん母子の生活のシーンがあったのはよかったです。出番的な量の話じゃなくって、貫一郎さんが出稼ぎに行ってなお生活はみじめそのもの、むしろ脱藩者であるがゆえに生活は絶望そのもの、という現実が語られてよかった。この物語はとてつもない絶望と、それでも岩を割って咲く花のような希望こそが肝だから。
 
さきな@大野次郎衛門
 
や~も~よかったです。
「ファントム」に続き、さきなの大劇場作品における演技が冴える冴える。
ひかりふるのダントンも良かったんだけど、凱旋門のアンリがさ…あれはまあさきなより脚本だな。
出番だけで言えば2番手がこんなに辛抱どころでいいのか!?って感じなんだけど、いいんです。
芝居は出番の数じゃないんです。
も~この次郎衛門様がいちいち涙のツボをついてくる。
幽閉されたお母さまのところに行き、窮屈な生活の非礼を詫びる、その姿に泣く。
立場故、脱藩する貫一郎さんを手伝うことはできないけれども、そっと手を貸し、母子のみで生活する様子を見守る様に泣く。
臣下たちの建前、貫一郎さんに冷たくあたるしかない、そのやせ我慢な姿に泣く。
なのに、ぎこちない手つきでおにぎりを固ーく握る姿に泣く。
親友がぼろ刀で自害した、その苦しみを思いやる姿に泣く。
もうね、何しても泣きますよ(笑)
(おまけに原作は、親友のこの死をきっかけにして、慎重派から幕府側になり、仇討ちとばかりに秋田を攻めるんですよ。滅びるのもわかってて。萌えません?(笑))
(しかも自分の行く末を見定めて、このままでは危険な立場である、親友の幼い末息子を、無事に育ててもらえるよう手配までするんですよ。この人、仕事でき過ぎじゃないですか?(笑))
あの耐えに耐える、やせ我慢な背中(「やせ」我慢がポイントね(笑))を抱きしめてあげたい。キャロルー、出番ですよー(時空が歪んでます、いろんな意味で)
 
あーさ@斎藤一、ひとこ@沖田総司
すみません、この二人があんまりに夫婦だったのでひとくくりで語らせてください(笑)
いや、私あんまり新撰組には萌えないタチだったんですよ。日本史よりも世界史派、日本史の中で好きな時代は古代と平安時代と室町~戦国時代と大正時代、国文的に言うなら鎌倉時代含むっていう具合なので(笑)。なかでも江戸~明治初期って、一番むしろ苦手時代。私、世界史においても女性の歴史が好きなんですよ、男の歴史には興味はありません(笑)。だから、オタクだけど新撰組は範疇外、今まで食指が全く動かないジャンルでした。
だけど今回のこの二人の夫婦っぷりは萌えました。特にひとこの闇の深さが。
一見、はじめくんの方が闇が深いんです。また、実際に闇深いんですよ、あーさ(笑)。この先生きていく気力もなく、死に場所を求めて人を斬り続ける。自分を殺してくれそうな実力のあるやつも貫一郎さんが来るまでは間近にはいない(総司は殺せそうだけれどもそれはそれ)。
そんな絶望することにも慣れきってしまったほどの絶望を抱えるはじめくんが、一見のーてんきな総司と一緒にいるのは当然のことなのかもしれない。彼の懐っこさがはじめくんの闇を癒してくれるのでしょう。
だけどそんな総司も強い闇を抱える。死をもたらす者として、死に愛された者として、延々と死に付きまとわれまくる。総司の人斬りっぷりははじめくんのようにやけっぱちになったものでもなければ、貫一郎さんのように生きたいから、食っていかなければならないから、というのでもない。死神が、ためらいなく鎌を振り下ろすように敵を斬り、そしておそらく数秒後には何事もなかったようにカラカラと笑ってみたらし団子を食べるのでしょう。谷さんが邪魔になったからと言って平気で「斬っちゃいましょうか」と、だれもが躊躇って言わなかったこともサラッと言ってのけてしまう。そして実行してしまう(手を下したのははじめくんだけど)。
かといってサイコパスなわけでもない。自分の残りの寿命が短いことも悟っていて、死んだ後に行く先は地獄であることもわかっている。わかっているけれども、立つことができる限り彼は人を斬る。それが彼の仕事であり、性だから。
死に愛された総司だから、死にたがっているはじめくんに引き寄せられたのかもしれない。死にたがっているけれど、死ぬこともできない、生きるエネルギーがなぜか(笑)妙にあるはじめくんのエネルギーに、死にかけた彼の魂が引き寄せられたのかもしれない。
なんかこの修羅な夫婦、萌えの塊でしたね(笑)また見た目美少(青)年だし(笑)
この作品、萌えの塊なんですよ~。この夫婦といい、貫一郎さんと次郎衛門様といい(笑)。
 
ほか
・なぎしょの土方さん美しい~。いや、ファントムのフィリップに限界を感じてね、もうなぎしょには美形どころは無理かと思ったのよ…。おまけにショレ氏の方が魅力的で上手だったから。完全に色物役者になってしまったかと思ったけど、まだ何とか踏みとどまってたわ。
・俺のみちるの登場=私の涙腺スイッチオン(笑)。なんかみちるちゃんが泣いていると大体私泣いていて、しまいにゃ出てくるだけで泣いてるんじゃないかと思ったよ…。
・あみちゃんのお兄ちゃんかわええ~。そして下級生が兄なのに、妹に見えるみちるが怖え~
・俺のきんぐ2号=あやくんも可愛い~。お医者さんルックも、若衆髷も可愛いよ~。
・あがたがかわい美しすぎる。どんどん美に磨きがかかりすぎてお姉さん怖い。
 
とりあえずこんな感じでしょうか。いよいよ止めどがないのでこの辺りでやめときます。
未来の私と読者のために追記:ちなみに現在、2020年2月4日!(爆)
年明けてます(笑)。なので、感想が要所要所時空が歪みまくってますが気にせずあげる(笑)。それが私(笑)。